玄海原発(佐賀県玄海町)の運転再開に賛成するメール送信を九州電力が関連会社に指示していた問題で、要請先4社のうち1社が、全社員約2100人に九電の要請内容を公開していたことが分かった。
この会社は九電の発電所の建設・補修などを請け負う西日本プラント工業(福岡市)。同社によると、九電の要請メールを6月22日に受信した原子力部門が、同23日に総務部に「九電側から依頼があったので社内に周知したい」と打診。同日、社員だけがアクセスできる企業内インターネット上の掲示板に要請文とほぼ同内容の文書を掲載した。
文書は、6月26日に玄海原発の安全性をPRするため国が企画した佐賀県民向けの「説明番組」の放送中に、原発再開に賛成する意見や質問をメール送信するよう促す内容だという。
西日本プラント工業は社員による番組への投稿件数などを調べている。執行役員の谷恭一総務部長は「原子力発電の必要性、安全性への理解を頂きたかった。社員への命令ではなく、お願いという形で掲示板に出した。親会社の協力要請なので歩調を合わせたが、申し訳なかった」と話した。(河村能宏)