U−17ワールドカップ(W杯)メキシコ大会の準々決勝でブラジルに惜敗し、無念のベスト8敗退となったU−17日本代表が6日、成田空港着の航空機で帰国した。吉武博文監督は「この1カ月でものすごく成長した。16年五輪やW杯で借りを返すくらいに頑張ってほしい」と選手をねぎらうと同時に、「8強入りまでにもラッキーな面はあった。対戦順番がブラジルが最初だったらどうだったか」と、さらなる成長が必要とした。
18年ぶりに8強入りした一方、目標の決勝進出を果たせず、選手も複雑な表情。高木大輔(東京Vユース)はブラジル戦で受けた衝撃が忘れられないと告白し、「ブラジルは本当に個人の能力が高く、エースはチャンスでしっかり決める。自分にはない技術なので勉強したい」と前を向いた。
一足先にプロの道を進む長兄・俊幸(J1清水)と次兄・善朗(オランダ・ユトレヒト)を追い、今後の目標として「一日でも早くJのピッチに立ちたい」と語った高木。元プロ野球選手の父・豊氏のサポートに感謝の意を示し、「2人の兄からの刺激と、全力で支えてくれた父のためにもサッカーで頑張りたい」と、プロとして大成することを誓った。
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