松井はサイ・ヤング賞右腕に完敗　ぐうの音も出ない、３タコ

　ぐうの音も出ない。松井は昨季サイ・ヤング右腕ヘルナンデスの前に沈黙。「やっぱりいい投手。失投はない。相手が上回ってますね」。３打数無安打の結果に完敗を認めざるを得なかった。この日は日米通算２４０１試合目の出場。日本球界では福本豊に並び歴代１０位相当の数字に達したが、喉から手が出るほど欲しい結果は出ない。

　前日に続き９回、一発が出ればサヨナラという場面でも打席が回ったが、守護神リーグに勝負を避けられ四球。またも日米通算５００号はお預けとなった。

　チームは０−２からスズキの本塁打などで粘りを見せ、同点に追いつき延長戦にもつれ込んだ。しかし、ペニントンの悪送球で決勝点を奪われる悪い流れで同地区マ軍に連敗。地区首位の２チームからは８ゲーム差に広げられ崖っぷちの状態が続く。松井は「打てない。それに尽きる」と声を絞り出し、うつむきがちに球場を後にした。果たして、このままズルズルと後退していってしまうのか…。ア軍にとっても松井にとっても踏ん張りどころだ。