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【プロ野球】楽天、起死回生の9回逆転劇 “オセロ”続く2011年7月7日 紙面から ◆楽天5−3オリックス1点を追う9回、オリックスの守護神・岸田からルイーズが放った打球は、バックスクリーンに飛び込む特大の同点弾になった。勢いは止まらず、2死一、三塁から暴投などで逆に2点をリード。9回裏は先発要員のラズナーが3人で締め、京セラドーム大阪での10連敗を阻止した。 「オリックスに記録を作らせようと思ったのになあ」。星野監督がジョークを飛ばして歩き始めた。3試合連続サヨナラ勝ちのオリックスが、この日もサヨナラ勝ちしていれば、プロ野球記録更新だっただけに終盤、ドームは異様な空気に包まれていた。 逆転劇の“呼び水”となった殊勲打のルイーズは「ヒメネスが粘り強く投げていたからね。体勢は崩されていたけど、強く打つことだけを考えていたよ」。前夜は守護神スパイアーの乱調でサヨナラ負け。チームは沈滞ムードとなったが「昨日と今日は違う。気持ちを切り替えた」と気分一新。7イニングを2失点に抑えたヒメネスの好投に応えようと集中した結果が、試合を三たび振り出しに戻す起死回生の一発となった。 8回2死から登板したラズナーは、2軍行きを志願したスパイアーの代わりに急きょ仙台から呼び寄せられた。星野監督の“布石”が実った形。ガルシアの2安打も含め、これまで機能していなかった外国人がようやく戦力になってきた。 「ヒメネスは投げるたびに少しずつ良くなっている。ラズナーは(1軍に)上げといて良かった。助っ人が助っ人らしくなってきた」と指揮官。一方で「あとは、もともとおるやつが頑張らないと」と日本人選手の奮起を促した。「きょうは勝つよ。オセロだから」。同じオセロでも白星の日ならば大歓迎といったところか。7日はエース田中の先発。ほぼ1カ月ぶりとなる待望の連勝へ舞台は整った。 (後藤慎一) PR情報
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