九州電力玄海原発2、3号機の運転再開問題で、地元の佐賀県玄海町の町議会(定数12)は6日、原子力対策特別委員会を7日午前に急きょ開くことを決めた。岸本英雄町長の要請を受けた。岸本町長は4日に九電社長へ再開容認を伝えたが、6日に国が全国の原発で安全性評価(ストレステスト)をすると発表したことを強く批判しており、再開容認について態度を変える可能性が出てきた。
岸本町長は国の発表に対し「小馬鹿にされたような気持ちだ。(海江田万里経済産業)大臣は玄海町まで来て『安全だ』と言ってくれた。私が九電に再開了解の返事をした後に、またテストをするというのでは、『あなたの言うことは信用できないのか』と不安になる」と反発を表明した。
議会関係者によると、岸本町長は7日午前に記者会見を開き、その内容を特別委員会に報告するという。(田中良和)