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きょうのコラム「時鐘」 2011年7月7日
サッカーの女子W杯で日本代表が頑張っている。精いっぱい応援したいが、未明の試合中継に付き合うのは正直きつい
愛称は「なでしこジャパン」。単語が二つくっつく名称がサッカーには多い。「カターレ富山」も「ツエーゲン金沢」も地元密着型の良い命名だが、負けたり弱かったりすると「名前負け」となるから選手は奮闘せざるを得ない クビになった大臣が率いた震災復興のメンバーを「チーム龍(ドラゴン)」と呼んでいたことを、名前が消えて初めて知った。竜頭蛇尾のお粗末だが、その大臣を起用した任命責任が国会で追及されている。あなたには人を見る目がなかった、という理屈に一理あるが、もろ刃の剣でもある 身内からもそんな声が上がると、そんな人を総理にしたあなた方に人を見る目があったのか、と言いたくなる。彼らを国政の場に送った大勢の有権者も、同様に「人を見る目がなかった」ことになる。心して悪口を言わないと、わが身に跳ね返る サッカー観戦でため息が出るのは、オウンゴールである。任命責任の論戦も、下手をすると恥を塗り重ねることになりかねない。 |