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大きな揺れ「経験ない」 不安募らす松本市民 06月30日(木)

棚や商品が倒れた仏壇店内=30日午前10時50分、松本市大手2

 朝の松本市を襲った30日の地震。震度5強の揺れが市中心部と南部で建物の一部を倒壊させ、建物内部にも被害を及ぼした。同市には近い将来、直下型の大地震の発生が予測されている牛伏寺断層が走っている。今回の地震と断層の関係ははっきりしないが、大きな揺れに市民は一様に不安を募らせた。

 中央の婦人服店「ヤマダドレス ギャラリー店」では、3階建ての店舗兼住宅の2、3階部分からガラスブロックが崩れ、歩道に散乱した。建物内にいた住人と店の従業員の計3人にけがはなかったが、住人の70代女性は「すぐに裏口から外に出た。こんなに大きな地震が来るとは…」と驚いていた。

 1889(明治22)年建築で国登録有形文化財の旧山崎歯科医院(丸の内)も瓦の一部が落ち、内部の壁にひびが入った。所有する歯科医の山崎一郎さん(46)は「かつて経験したことがない大きさ」。中町3で陶器などを販売する「のまど」では、棚から陶器など50点余が床に落ちてほとんどが割れた。スタッフの清水晶代さん(48)は「数十万円のつぼもあるんです」と嘆いていた。

 出川町の多賀神社では、周囲の石の玉垣が倒れた。氏子総代会長の山口尚男さん(79)は「大事な神社なのに残念だ。9月の祭りに向けて準備を始めようとしたところだった。力を合わせて直していかないと」と話していた。

 寿豊丘のスーパーは、棚から商品が落ちて散乱したため、この日の営業を停止。「地震のため営業できません」との張り紙を店舗入り口に出した。並柳一帯でも休業する店舗が目立った。100円ショップ担当者は商品を片付けながら「他店も担当しているがここが一番ひどい。早く店を開けたいが」と漏らした。

 高宮東の15階建てマンションの10階に住む主婦北沢けさえさん(70)は、棚から落ちたガラス製の花瓶で手の甲を切った。「すごく怖くてドキドキが止まらない」。笹賀の製氷会社で、落ちてきた氷入りの段ボール箱で頭と右肩を打った男性従業員(68)は「目まいがした、地震が続いて心配」と話した。


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06月30日(木)の県内ニュース

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