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「地震、もう来ないで」市民から不安の声 長野中部震度5強
「ドーンと突き上げるような強い揺れだった」。30日午前8時16分ごろ、長野県中部で発生した地震で震度5強を観測した松本市では多くの市民が、突然の大きな揺れに不安そうな表情だった。県危機管理部によると、この地震で通学途中の児童が倒れてきたブロック塀で足にけがをするなど、13人が重軽傷を負った。市中心部でも商業ビルのガラス製壁面が崩れるなど建物などに大きな被害がみられた。
「揺れは5秒から10秒ほど。本当に短い時間に大きく揺れた。最初は被害に気が付かなかったけど、後で見たら冷蔵庫が開いて中のビール瓶が飛び出ていた」と同市大手の料理店の女性(45)。「(6月)29日夜から震度3をはじめとする地震が何度もあり、嫌な感じはしていた。これ以上、大きな地震は来ないでほしい」と話す。
同市中央では、メーンストリートに面した洋服店の2階と3階部分のガラス製の壁が大きく崩れて歩道などに落下。けが人はいなかったが、通りかかる市民は「本当に怖いですね」と地震発生時を振り返っていた。
また近くの造花店では、盆灯籠などを飾っていたショーウインドが割れ、経営者の男性が(78)がテープで応急修理に追われていた。「短いけれど強い揺れだった。何かが爆発したかと思った」と当時を思い出して青ざめた表情で話した。
同市南部の寿地区では、多くの民家の屋根瓦が崩れるなどの被害が出て住民がブルーシートで補修に追われる姿も。屋根を見上げていた女性は「修理が終わるまで大雨にならなければいいんだけど」と話していた。
県のまとめによると、この地震で市内の小中学校15校で壁のひび割れなどの施設の損壊が発生した。また、国宝の松本城天守の土壁に亀裂が入るなどの被害が出た。JRや私鉄各線が一時運転を見合わせたほか、高速道路も一時通行止めとなるなどの影響が出た。
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