さまざまな考えが氾濫していて頭が痛い毎日です。あるサイトで、「水爆実験等盛んに行われていた1960~1970年代の方が空気中の放射線量が高く、今の比ではなかった」ということが書かれていました。これは本当ですか。だとするとかなり安心できるのですが。ちなみに、80km離れたところに住んでいます。
気象研究所が東京高円寺で測定したデータによると、1963年をはさんだ数年は0.02~0.5 kBq/m2のセシウムの降下量が示されています。また同じころ米国シカゴでは累積沈着量として3.7 kBq/m2が報告されています。これを空間線量に換算するのにICRU56の換算係数(無限平面としてセシウムの場合0.00268 (μSv/h)/(kBq/m2))を使うと、これらの値は0.000054, 0,0013, 0.0099μSv/hとなります。理想条件からのずれや他の核種を考えてもせいぜいこの数倍の範囲内でしょう。
4月21日の東京では0.073μSv/hで平常値の範囲内でしたが、茨城県では0.123μSv/h と平常最大値の2倍強の値で、平常値からの増加分は地上に沈着したセシウムに由来すると考えられます。このように、空気中の放射線量にはこれらが影響しますが、私たちの住んでいる地域に限れば、「1960~1970年代の方が空気中の放射線量が高く、今の比ではなかった」と云うのは無理があると考えます。