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グループアイドル・ブームの理由は「10年周期」と「不況」

週プレNEWS 6月29日(水)16時38分配信

 誰が呼んだか、世はまさに「グループアイドル戦国時代」。AKB48を筆頭に、SUPER☆GiRLS、スマイレージ、アイドリング!!!、ぱすぽ☆、ももいろクローバーZ、さらにはKARA、少女時代らのK-POPまで百花繚乱。いまやグループに所属していないソロアイドルのほうが少数派となっているほどだ。

 ではなぜ、グループアイドルが求められるのか、美少女評論家の高倉文紀(ふみとし)氏は、こう分析する。

「例えば、男性アイドルの世界は常にグループであることが基本。女性アイドルの世界も、70年代のキャンディーズ、ピンク・レディーの時代から、グループアイドルブームは周期的に訪れています。アイドルファンのなかには、いつの時代にもグループアイドルへのニーズが存在していると言えるでしょう」

 それが、なぜ今なのか? 背景について、高倉氏は「周期」を挙げる。

「例えば、ある人気グループが描く典型的なサイクルは、下積み3年、世に出てから衰退するまで3年で、その後ソロアイドル優勢の時代が4年続くとする。これで約10年ごとに時代を引っ張るグループが入れ替わる計算になります。それを外から見ると、定期的にグループアイドルブームがやってきているように見えるのでしょう」

 確かに、時代を創ったアイドルグループは、その最盛期がおよそ10年周期になっている。

●1978年 ピンクレディーがオリコン上半期1位、2位を独占

●1987年 おニャン子クラブが人気絶頂期に解散を発表

●1998年 モーニング娘。が初めてオリコン1位を獲得

●2009年 AKB48が初めてオリコン1位を獲得

 そしてこの周期以外にも、メディアが彼女たちを取り上げるのは今の時代ならではの理由があると、テレビ雑誌『B.L.T.』(東京ニュース通信社)の井上朝夫(ともお)編集長が解説してくれた。

「国民の消費欲が冷え切っているこの時代、幅広い層の人々にモノを買ってもらうのは本当に難しい。そんななか、グループアイドルには一定数のファンがついていて、そのお客さんが何を欲しているのかも明確です。出版の世界ではどの雑誌も大きく部数を落としています。そのなかで、ファンの絶対数は多くはないかもしれないけれど確実な売り上げが見込めるグループアイドルは、取り上げる素材として非常に魅力的なものなんです」

 時代の周期と、現代の不況が生み出した「グループアイドル・ブーム」。この盛り上がりは必然だったのである。

(取材/西中賢治、高篠友一)

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最終更新:6月29日(水)16時38分

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