平成23年7月6日 水曜日
「命を賭けて…」
自衛隊は、我が国の平和と独立を守り、我が国の安全を保つために
任務を付与され、
いったん事あるときに行動するため…
日夜、個人と部隊の
訓練に明け暮れています。
実際の行動に対応できるようにするため
『常在戦場』
の想いをもって訓練を行なっています。
特に、秒単位で広域な
領空で行われる戦闘機による戦闘訓練は…
事故が行らないようにするために安全について万全の体勢と態勢をもって臨んでいます。
各種のエラーが重なることのないように、
二重、三重の安全処置をしています。
それだけのセーフティーをかけていても、
事故が起こる確率を
ゼロにすることはできません。
事故には各種の事故がありますが、
もっともクリティカルな事故は航空機による飛行事故です。
音速近くのスピードで行われる戦闘機による
ACMと言われる空中戦闘訓練は、
一瞬の不具合がパイロットの命にかかわる事故に繋がります。
それでも、パイロットがベイルアウトして、その命が救われれば…
部隊で安否を気付かって、待っている隊員は
パイロットの命が救われたことに心から安堵します。
パイロットがベイルアウトした形跡もなく、
ベイルアウトしたとしても無事が確認できない時もあり、
捜索救助活動して…
パイロットの命が失われたという知らせは、
部隊の隊員の心を重く
苦しいものにします。
ご家族にとれば、
これほどの悼みと悲しみはありません。
朝、元気に出勤された
方が、その日に尊い命
を落として帰宅することなど思いもよらないことだからです。
それでもパイロットは毎日、命を賭けて訓練を続けています。
ここにはパイロットのことだけのことを書きましたが…
すべての自衛隊員が、
自衛隊の任務をやりきるために、
毎日、命を賭けて訓練をしています。
普段、事務的な職務を
行なっている隊員も…
いざという時には、
命を賭けて訓練し、
任務を遂行するために…
危険を省みず行動する
覚悟で自衛隊員として服務しています。
それが自衛隊員なのです。