市橋達也の両親が会見
資金援助は否定
父親の市橋正嘉さん 母親の市橋伸子さん
市橋達也容疑者(30)の逮捕を受け、市橋達也容疑者の父親、市橋正嘉さんと、母親、市橋伸子さんが岐阜県羽島市で記者会見し、「市橋達也の逮捕は償いの一歩かもしれない。これからは市橋達也本人が真実を話して罪を償うことだ」と淡々とした表情で話した。
父親、市橋正嘉さんと、母親、市橋伸子さんは、大雨の中、約30分間、詰め掛けた報道陣に対応。逃走のための金銭援助などは強く否定した。
父親の市橋正嘉さん(58)は「これ以上逃げても悲しみが増えるばかり。市橋達也の逮捕を望んでいた」とした上で、「市橋達也自身で警察に出頭する道を取ってほしかったが、息子市橋達也にはそれができなかった」と悔しそうな表情を見せた。
母親の市橋伸子さん(同)は「市橋達也を捕まえてもらってありがたかった」などと話し、父親の市橋正嘉さんも「あくまで息子市橋達也はかわいいと思っているが、罪を犯せば償いをするのは社会の常識だ」と突き放した。
遺体で見つかった英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=の遺族への思いを聞かれると、父親の市橋正嘉さんは「父親として、本当に申し訳なかったというだけだ。娘さんを亡くしたことは、理不尽なことだ」とうつむいた。
市橋達也容疑者が逃走していた2年7カ月間について、父親の市橋正嘉さんは「(リンゼイさんの)両親に写真を送ってもらって、ずっと手を合わせる毎日だった」と振り返った。(2009/11/10-22:06)