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【大リーグ】松井 激走で先制ホームインも 日米500号またもお預け…2011年7月6日 紙面から
またも日米500号はお預けだ。リーグ戦再開となった4日(日本時間5日)、ア西地区最下位アスレチックスは同3位マリナーズに1−2で敗れ、再び借金10に後退した。松井秀喜外野手(37)は先制につながる安打を放った一方で、一発出れば逆転サヨナラの9回1死一塁で空振り三振を喫した。6月16日のロイヤルズ戦で日米通算499号を放ったのを最後に出場15試合、66打席ノーアーチ。一方、マリナーズのイチロー外野手(37)は2戦連続マルチ安打を記録。連勝のチームは借金1とした。 1点を追う9回1死一塁。一発で逆転サヨナラの最高潮の盛り上がりの中、大歓声を浴びた松井が打席に向かう。ところが…。守護神リーグに対し、1、2球目とも、97マイル(約157キロ)の直球を続けてファウルし、簡単に追い込まれると、5球目、内角低めに鋭く落ちる変化球を振らされて三振。日米500号はまたもお預け、大きなタメ息がスタンドのあちらこちらから漏れた。1点差ゲームは今季12勝19敗。「ピッチャーにこれ以上期待するのは酷。見殺しにするシーンを多く見てきた。打って点を取らないとダメ」。4番は自らに言い聞かせるように反省するしかなかった。 連続試合安打は今季最長タイの4に伸ばした。2回の第1打席の2球目。三塁ファウルゾーンへの飛球を、太陽が目に入ったケネディ三塁手が捕り損ねた。「ラッキー」と仕切り直した直後の3球目、ほぼ真ん中の直球を見逃さず痛烈なライナーで右翼イチローの前に運んで先制点につなげたものの、試合後は「4試合で最長なんだ。初めて知った。情けないな。5試合目指して、明日がんばります」。自嘲気味に笑う姿は痛々しかった。 アキレスけん痛のウィリンハム左翼手の欠場が予想以上に長引き、松井の先発守備はさらに増える。上位に食らいついていくためにも、走攻守で欠かせない存在の55番。何よりも、期待のバットがいつまでも湿ったまま…というわけにはいかない。 PR情報
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