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【プロ野球】

巨人、今季最多借金「8」 ヤクルトにサヨナラ負け

2011年7月6日 紙面から

◆ヤクルト5−4巨人

 勝ちきれない。低迷の続く巨人が今季2度目のサヨナラ負け。原監督が序盤に見せた“鬼采配”の効果も長続きせず、3点のリードを守りきれなかった。リーグ再開後10試合でわずかに2勝(2引き分け)。借金は8に膨らみ、5月11日以来の5位転落。首位を快調に飛ぶツバメ軍団とのゲーム差は9に広がった。

 「準備不足。彼は準備ができていないと僕は見ました」。原監督が冷たく言い放った。彼とは亀井。「2番・三塁」で先発起用も、1回無死一塁でボール球に手を出してあっさりと左飛に倒れたかと思えば、直後の守備では今季5個目の失策。わずか1打席で見切りをつけられ、ベンチに下げられた。

 この決断が逆境のチームに火をつけ、前回対戦で初先発初勝利を献上したヤクルトの「チリガミ王子」こと、七条から4点を奪った。しかし“ショック療法”の効き目も序盤まで。先発・グライシンガーが1点差に迫られ、5回途中で降板。7回から登板したアルバラデホは相変わらずの制球難でリードを吐き出し、山口と久保の“救援2枚看板”も9回に力尽きた。

 岡崎ヘッドコーチが「上向きになっている」と言うように、不振だった攻撃陣には上昇の気配が見える。ところが、ここまで踏ん張ってきた救援陣が今度は崩れ始めた。継投策に苦心する川口投手総合コーチは「ご覧の通り。継投? 精いっぱいです」とため息交じりだった。

 2番手以降の投手が無失点継投を見せ、つなぎの野球も徹底されているヤクルトとのチーム力の差は歴然。“7月反攻”どころか、さらに失速している感もある。投打が足を引っ張り合う最悪の流れ。この長いトンネルに出口はあるのかどうか。 

  (井上学)

 

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