小説ポケモン図鑑

040:プクリンのピンチ



プクリンのピンチ  投稿者:ソノリン   

ある夜の事・・・プクリン(♀)の「キャンディ」は、家の中にいて、窓から外を眺めていた。もう夜だったので外は暗かったのだが、雨が降っている。
「・・・・・。」キャンディは、心配そうな顔をして、ずっと窓から外を眺め続けていた。明日には雨、止んでるといいんだけど・・・と思っていた。
ところが、雨は段々と激しくなって来て、物凄い雨が降り出したのだった。キャンディは、段々と不安になって来た。もしかして、台風なんじゃ・・・。
どうやら本当に台風だったみたいで、ピカッゴロゴロゴロ・・・と、雷が鳴り出した。・・・と、その時だった。ピシャーン!!!と激しい雷鳴の音がして、
一瞬の事だった。雷の光が窓から家の中を照らし出した。・・・そして、次の瞬間。家の中の電気がふっと消え、停電になってしまったようだった。
「・・・・・!!!」キャンディは、真っ青になった。今は夜中なので外も暗いし、家の中の電気も全部消えて、真っ暗になってしまっていて、ほとんど何も見えなかった。
「きゃあああーーーっっっ!!!」と、キャンディは叫んだ。台風の情報を調べようにも、電気がつかないので、テレビやラジオもつけられなくなっている。
あまりの暗さに、キャンディは怯えていた。「ピンキー、ピンキーは何処ーーーっっっ!?」と叫ぶと、「ぎゃあああーーーっっっ!!!」
と叫び声がして、キャンディの妹の、プリン(♀)の「ピンキー」がだだだだっと部屋に走って来た。そして、どっすーーーん!!!と、2匹は衝突してしまった。
「・・・???ピンキー、ピンキーなの・・・?」「あれっお姉ちゃん・・・なんで真っ暗なの・・・もしかして、停電ーーーっっっ!?」「そうみたい・・・」と2匹は話す。
・・・でも、家の中は真っ暗で、何も見えなかった。段々と目が慣れて来て、少しは見えるようになったのだが・・・。
「・・・怖いよぉっ・・・」と、ピンキーは泣き出してしまった。まだ電気はつかないようで、ずっと真っ暗だった。「・・・・・。」キャンディは、ただ無言になっていた。
「そうだっ・・・なんか、明るくするもの、ないっ?マッチとか、懐中電灯とかっ・・・」とキャンディは何かを思いついたようで、探していた。でも真っ暗なので、なかなか見つからない・・・。
「・・・あっ、あったぁ!!!これが、ろうそくとマッチだわ!!!」と、探し回っていたキャンディは、やっとろうそくとマッチを何処からか見つけたようだった。
そしてキャンディは、ろうそくにマッチで火を点けた。途端に、真っ暗だった家の中が少しは明るくなった。「良かった・・・これで今晩は大丈夫だわっ・・・」
ずっと泣いていたピンキーも笑顔になり、2匹は家の中で、ろうそくの炎をずっと見つめていた・・・。外はまだ雨が降っているようで、ザァ・・・と雨の音がしていた。
「それにしても、さっきは本当に怖かったわよねぇ・・・」「うん、どうなるかと思った・・・でもなんか、面白いねっ♪」2匹はもうすっかり、元気を取り戻したようだった。
・・・そして、どのくらいの時間が経っただろうか。長かった夜が明け、朝になっていた。もうろうそくの炎は消えてしまっていた・・・。
キャンディとピンキーは、2匹でいつの間にか眠ってしまったようで、家の中でクッションを抱えて眠っていた・・・。
もう雨も止んで嵐も去ってしまったようで、鳥ポケモンがさえずる声がしていた・・・・・。
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ずっと前に絵本用に書いたシナリオのネタとちょっと似 ていますが・・・。
結構雨とか停電とかのネタが多いで すね・・・。