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海水の放射性物質 ほぼ横ばい

7月5日 22時43分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力が福島第一原子力発電所周辺で行っている海水の調査結果です。原発の取水口付近で4日に採取した海水の放射性物質の濃度に大きな変動はなく、最も高い値を示した3号機の取水口付近では、前の日よりやや下がって基準の52倍となっています。

福島第一原発周辺では、東京電力が、原発の取水口付近のほか沿岸や沖合で海水を採取し、含まれる放射性物質の濃度を調べています。4日に採取した海水で、最も高い値を示したのは3号機の取水口付近で、放射性のセシウム134が1cc当たり3.1ベクレル検出されました。これは国の基準の52倍に当たる濃度で、前の日の58倍からやや下がりました。この場所は、5月に高濃度の汚染水が流れ込み、直後に国の基準の2万倍に当たる放射性物質が検出されましたが、その後、値は減少傾向が続いています。また、4月に基準の750万倍のヨウ素131が検出された2号機の取水口付近の濃度は、その後、変動はあるものの、数倍から百数十倍の間で推移し、4日は4.8倍でした。一方、福島第一原発の沿岸と沖合8か所で行った海水の調査では、沿岸の1か所でセシウム134が検出されましたが、国の基準の0.09倍とごく微量でした。東京電力は「放射性物質の濃度は、若干の減少傾向かほぼ横ばいになっている。引き続き分析を行っていく」としています。