全国のニュースでもお伝えしているように、地元福岡1区選出の松本龍復興担当大臣が、被災地での発言の責任を取ってきょう、辞任しました。
松本氏は、先月27日に就任したばかりで、福岡の市民や地元政界などから様々な声が上がっています。
エリアの反応をまとめました。
●松本龍復興担当大臣
「被災者のことは私は人一倍寄り添っているつもりでありましたけれども、言葉が足りなかったり、また、荒かったりして、被災者の皆さんの心を痛めたことを、まず本当におわびを申し上げたいというふうに思っております。岩手でキックオフして、3日でノーサイドになりましたけれども、ノーサイドですから、相変わらず嫌いな与野党ですけれども、心を合わせて、これから復興に取り組んでいただきたい。私、松本龍も、これから復興に向けて汗をかいていきたい思ってます。以上です」
●福岡市の市民
Q辞任については、どのように思われますか?
「当然と思います。私」
「ちょっと横柄かなとは思ってたんです。あんまりいい気もしなかったですね。ものの言い方としてはですね」
「はあ、でも、あの人の言ってることは、すべて間違ってるとは、私は思わない。一理あると思います。すべて国任せにするのは、やっぱりおかしいと思います。ちょっと言い方が、ちょっときついんでですね」
●北九州市の市民
「国会議員っていうのは国民のために働くもんですからね。自分が主役やないですからね。それをはき違えとると思いますよ」
被災地の知事に対する態度もさることながら、その釈明に対しても批判が集まりました。
●福岡市の市民
Q「九州人」だからとか、血液型が「B型」だからとか言われてましたが、ああいう発言は、どういうふうに聞かれました?
「地域とか、血液型がどうのこうのじゃないと思うんですね。大人としてですね。被災者の人の気持ちを考えれば、発言もなかなか出ないんじゃないかなと普通に思うんですけど」
●北九州市の市民
「何か九州人がすごくバカにされてる感じじゃないんですけど、一くくりにされて、ちょっと僕もびっくりしてたんですけど、でも、復興のためには、早く辞められて新しい方が思いを持ってされたらいいんじゃないかなとすごく思ってます」
福岡市東区にある松本氏の事務所では、苦情の電話が鳴り止まない状態となっています。
●応対する事務所の人
「ちょっと、すみません…」
松本氏は、民主党福岡県連から誕生した初めての大臣でした。
●民主党福岡県連・吉村敏男幹事長
「ま、残念ですね。福岡県連で初めての大臣でしたし、きのう問題が発生して、1日で自ら決断をされて辞職をされると、それはこの混乱を長引かせて現地の復興対策が遅れることを危惧されたというように思いますから」
●自民党福岡県連・今林久幹事長
「やっぱり、言ってはいけんことを言われたんで、真意のほどは分かりませんけれども、あれは言うべきことじゃないし、もう内閣が仕事をする、できる体質じゃないのかなと、そういう感じは受けましたね」
一方、福岡の自治体トップは、復興への道のりに空白が生じないよう、国に注文をつけています。
●福岡県・小川洋知事
「本来の復旧・復興、政府としての、また大臣としての役割をきちっと果たしていただくような体制を早く整備してもらいたいと、そう思いますね」
●福岡市・高島宗一郎市長
「日本を救うためにと、いうことで頑張っていただけることを、非常に市民も期待をしたわけなんですけれども、こういった発言がきっかけで、もとになって辞任と。非常に残念ですね」