先月中に、熱中症で病院に運ばれた人は、全国で6800人余りと、去年の3倍に上ったことが分かりました。熱中症とみられる症状で先月以降に亡くなった人も、15の都県で少なくとも27人に上っており、総務省消防庁などでは、梅雨明けを前にすでに猛暑日を記録するなど、各地で気温が上がったことが原因とみて、注意を呼びかけています。
総務省消防庁の速報値によりますと、先月中に熱中症で病院に運ばれた人は全国で6877人に上り、去年の同じ時期の2276人のおよそ3倍に上りました。このうち、各地で猛暑日を記録した24日に859人、29日に1154人と、搬送者数が特に多くなっています。また、総務省消防庁と東京都監察医務院によりますと、先月中に12の都県で少なくとも21人が熱中症とみられる症状で死亡したほか、今月に入っても5つの都県で少なくとも6人が死亡していることが分かりました。総務省消防庁は、梅雨明けを前にすでに猛暑日を記録するなど、各地で気温が上がったことが原因とみて、注意を呼びかけています。