兵庫・尼崎市で「ナンパ師」として知られた24歳男、建造物侵入容疑で逮捕
兵庫・尼崎市で、「ナンパ師」として地元で知られた男が、女性をナンパしようと建造物に侵入した容疑で警察に逮捕された。
時には路上で、時にはビーチで、男性が女性に声をかけて誘うナンパ。
神奈川・湘南で話を聞くと、「(目的は?)男、ナンパ、お酒!」、「女の子を探しに来ました。ナンパです!」、「お姉さんたち、どこから来たの? みたいな感じ」という声が聞かれた。
しかし、行為が行き過ぎると、恐怖を感じる女性もいる。
東京・渋谷では、「後ろからついてきたり、回って前をふさがれたりとか。怖いなと思いました」という声が聞かれた。
そして今回、行き過ぎたナンパの果てに、男が逮捕される事件があった。
「ナンパ師」として地元で知られた男が、女性をナンパしようと建造物に侵入した容疑で警察に逮捕された。
男の手口は、自分のメールアドレスを書いたお手製のメモだったという。
建造物侵入の容疑で逮捕されたのは、兵庫・尼崎市に住む無職・松谷直樹容疑者(24)。
松谷容疑者は6月10日午前8時すぎ、通勤途中の20代の女性会社員に声をかけ、つけ回した疑い。
女性は、以前にも男から声をかけられていたため、恐怖を感じ、勤務先の会社に逃げ込んだが、松谷容疑者は、70メートルほど追い続けたという。
JR尼崎駅周辺を拠点とするナンパ師として、地元では知られた存在だったという松谷容疑者。
警察によると、男は3年ほど前から、JR尼崎駅周辺で、自分の名前とメールアドレスを書いた紙を、女性およそ200人に手渡す行為を重ねていたという。
こうした行為が軽犯罪法違反となり、書類送検された松谷容疑者。
「今後、ナンパをしない」という誓約書を警察に提出したものの、ナンパをやめず、今回の事件につながった。
行き過ぎたナンパによって、女性が感じる恐怖。
多くの若者が集う渋谷のセンター街で聞いてみると、「『ちょっとお茶しようよ』とか、『何してるの?』と、ずっと話しかけられて。肩をガッとつかまれて、怖かったです」、「しつこくつけ回されて、触ってきたり。叫んだこともありました。怖いですね」といった声が聞かれた。
若い女性が足を運んでいた湘南海岸でも、「いきなり後ろから追いかけてきて、止まったら話しかけられて、ナンパだった。夜だったから、声をかけられて怖かった」、「友達にも(尼崎の事件と)同じことがあったので、そういうのを聞くと、人ごとではないんだなと思う」という声が聞かれた。
昔から、ナンパスポットとして有名な神奈川県の湘南海岸。
平日の昼をすぎても、女性に声をかける男性の姿が多く見られる。
取材中にも、腰を下ろした女性に声をかける男性たちがいた。
尼崎の事件について、ナンパに来たという別の男性グループに聞いてみると、「遊び心の中にも、ちゃんとした節度がないとだめ」、「ある程度一線を引いて、捕まらないようにします」と話した。
警察の取り調べに対し、松谷容疑者は「そこに入るつもりはなかった」としながらも、敷地内に入った容疑については認めているという。
(07/05 18:24 関西テレビ)