110629 東京文化会館小ホール 「二期会新進声楽家の夕べ」 オペラ研修所 第54期修了生・成績優秀者による、というサブタイトルが付いているだけあって、とても新進と言っては失礼にあたりそうな方々ばかり。内容の極めて濃いコンサートだった。20人なので、一人1曲が基本というのが、少々心残りで、もっと聞きたい方が何人もいらした。
それでも、いかなる基準か不明なるも、3組だけ、重唱の出番も与えられていた。
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みなさん、実にお上手で、特定の方を取り上げるのは申しわけないが、愚亭の心にとりわけ響いたのは、以下の方々。
西友加さん、寺田千絵美さん、田中絵理加さん、二川翔子さん、、新海康仁くん、経塚果林さん、佐藤望くん、宮沢彩子さん、高柳圭くん、鈴木麻里子さん、佐藤優子さん。中でも佐藤優子さんの「香炉はくゆり」は絶品でした。完璧に声をコントロールしていて、すぐにでも本公演の舞台に立てそうな感じ。いやー、驚いた。
男性陣が手薄なのは、今に始まったことではないゆえ、嘆くこともない。今回は5人もいて、寧ろラッキーだった。二期会のお偉方の姿もチラホラ見られたが、皆さん一様に満足げだったのが印象的。これで日本のオペラ界は安泰、とは言わないが、層の厚さは感じた夕べだった。
下は佐藤優子さんとのツーショット 満面笑みのテノールの新海康仁くん、ファンから甘味を貰ったのがうれしくて。
出だし、かなり緊張気味だったけど、すぐ態勢を立て直し、見事に「闘牛士の歌」を熱唱したバリトンの佐藤望くん。彼も有望株。
ツイッターでも賑やかな寺田千絵美さん。思った通りの元気いっぱいの歌唱。難しい「夢遊病の娘」から「あぁ、信じられないわ」で会場を沸かせた。
今日は聴衆の一人として会場にいらしたソプラノの宗田舞子さん。間もなく、ニューヨークに行ってしまわれるので、今日がお別れかな。4年とのことなので、一回り大きくなっての凱旋コンサートが今から楽しみ。
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