岩手知事「日本全体に対する裏切り」＝宮城知事「非常に残念」―松本復興相辞任に

　岩手県の達増拓也知事は5日午後、県庁で記者会見を開き、松本龍復興担当相の辞任を「こういう形で即辞任し担当大臣が空白状態になったことは、あってはならない。被災者被災地への裏切りであるのはもちろん、日本全体に対する裏切りだ」と述べ、厳しく批判した。
　菅直人首相の任命責任について「内閣の責任だ」と断言。松本氏の岩手、宮城での言動については「本来首相であってはならない人の下で大臣をやる中で、苦悩の末にぐれたスタイルをとってしまった」と分析し、「こういう内閣では復興はできない。一刻も早く、衆参の過半数に支えられた強力な内閣を」と述べ、首相の早期退陣を求めた。
　宮城県の村井嘉浩知事は同日、辞任について記者団に「大変驚いた。何でも相談に乗ってくれる方で、これから大きな財源、権限移譲も必要になる。リーダーシップを発揮していただける方だけに、非常に残念」と述べた。
　松本氏の発言については、「『自分たちで知恵を出せ』という部分が被災者の感情を逆なでしたと受け止めている」との見方を示した。　

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