弁護士を名乗り、７４歳の女性から１５０万円を騙し取ろうとしたとして、３０歳の無職の男が、逮捕されました。
詐偽未遂の疑いで逮捕されたのは、神戸市東灘区に住む無職・吉村康成（３０）容疑者です。
吉村容疑者は今年３月、弁護士を名乗って、大阪府池田市に住む７４歳の女性から１５０万円を騙し取ろうとした疑いがもたれています。
女性は以前、投資詐欺の被害を受けていましたが、吉村容疑者はその被害を回復する裁判を起こすために１５０万円を預かりたいなどと持ちかけていました。
女性から相談を受けた本物の弁護士が、吉村容疑者を隠しカメラで撮影していて、５日になって吉村容疑者がその弁護士のところに現れたということです。
警察の調べに対し、吉村容疑者は「間違いありません」と容疑を認めています。

初乗り運賃５００円のいわゆるワンコインタクシーの運転手らが近畿運輸局からの運賃の値上げ指示に反発しデモ行進をしました。
デモ行進をしたのは、ワンコインタクシーの運転手ら約３００人です。
国は、過度の運賃競争を改善する目的で、２年前から６４０円未満の初乗り運賃の審査を厳しくし、相次いで値上げの指示を出しました。
その結果、ワンコインタクシーは１０６０台に半減したため、運転手らは、値上げに抗議し、１万４０００人分の署名を近畿運輸局に提出しました。
ワンコイン堺労働組合・松村哲哉委員長は「今の経済状況の中では、５００円の運賃は適正価格と考えている。景気の悪い中でタクシー料金を値上げすれば、タクシー業界全体が衰退していく。客離れにつながる」と話しました。
近畿運輸局は「署名は受け取るが、方針を変えるつもりはなく、今後も法律に基づき運賃審査を行っていく」とコメントしています。

兵庫県明石市のため池で３日、小学生３人が溺れて死亡した事故を受け、３人が通う小学校では４日朝、全校集会が開かれました。

３日午後、明石市の野々池で、小学３年生の赤間翔太くん（９）と２年生の中辻佑太くん（７）、前田和亮くん（７）が水遊びをしていて溺れ、死亡しました。
３人が通う市立二見北小学校では４日、全校集会が開かれ黙祷が捧げられました。
また、校長が危険な所に近付かないよう改めて児童に注意を呼びかけ、命の大切さを訴えました。

【��月孝之校長】「お父さんお母さんから頂いた大切な大切な命をしっかり守ってつないでいってほしい」

事故はなぜ起きてしまったのでしょうか。
【記者】「池には高さおよそ1.5ｍのフェンスがあり、注意を呼びかける看板も設置されています。それでも、子どもたちに十分に危険を知らせるのは難しいようです」

この池では以前から子どもがフェンスの中に入る姿を、近所の人が目撃することがありました。

【近所の人】「フェンスの中入ったり、溝でタマ持ってきてエビすくったり小魚すくったり、亀がおるんで亀を取りに来る人とか色々いました」

地元の自治会や消防によると、この池の岸辺は水深50cmほどですが、急に深くなる所があり、３人が見つかった場所は水深１ｍ20cmほどありました。
自治会長の伊藤さんは、５月に小学校の校外学習で池の危険さを伝えたばかりだったといいます。

【岡の上自治会・伊藤一頼会長】「地域の人は必ず注意してます。池の怖さは分かってますので、本当に残念なこと。」

事故を受け、明石市は５日から市内107ヵ所にあるため池の緊急の安全点検に乗り出すことを決めました。

【明石市農水産課・行司展章係長】「フェンスを乗り越えてよく遊んでいる人がいるような池なのか、注意する人がいるかいないか。現場を歩きたいと思う」

一方、京都府亀岡市の桂川では親戚らとバーベキューをしていた山崎美羽さん（13）が川の深みにはまって流され死亡するなど、７月最初の日曜日だった３日は近畿各地で水難事故が相次ぎました。

チンパンジーは他のチンパンジーの行動を真似るだけでなく、意味まで理解して行動する…。
こうした新たな事実を、京都大学の研究チームが明らかにしました。

実験室で待機する、チンパンジーの親子。
子どものアユムがパソコン画面に出た「黄色い色」を押すと、母親のアイも「黄色い色」を押します。
今度は、アユムが「赤という文字」を押すと、アイは同じく「赤という文字」を押しました。

では、難しい実験。
アイの画面には「色」が、アユムの画面には「黄」や「緑」と書かれた「文字」が表示されます。
文字の色は白。
意味が分からなければ成功しないはずですが…。
一方が「色」を選んだのに、もう一方は、色を意味する「文字」を選んだのです。
ほかの色と文字でも同じ結果でした。

（京大霊長類研究所・松沢哲郎所長）「目に見える他者の行為をそのままに自分の行為の中に取り込むことができる、それがはっきり証明された」

一方で、今回の実験では半分近い不正解がありました。
チンパンジーが色や文字を認識する方法は人間と全く違うと考えられていて、研究チームでは今後、仲間で協力させたり競争させたりする実験を通して、チンパンジーの心の中をさらに解明する方針です。

国の巨大施設が塩漬けとなっていることに対し自治体が反旗ののろしです。
2010年、巨額の赤字を抱えて閉館した京都府にある国の職業体験施設「私のしごと館」について、府が施設の評価額の目減りをホームページで公開しています。

京都府のホームページに書かれた「日々刻々と価値が失われる」の文字。
クリックすると、建物評価額、およそ277億7000万円、そして損失額は16億円あまり（2011年６月末現在）と表示されます。

京都府木津川市につくられた「私のしごと館」。
敷地面積が８万3000平方メートルもある巨大施設です。
子どもたちが様々な仕事を疑似体験できる厚生労働省の肝いり事業として581億円で建てられ、2003年にオープン。
しかし、巨額の赤字を抱え2010年３月末に閉館しました。
その後２度、入札が行われましたが、奇抜な造りとあってか買い手がつかず、建物はいまも放置されたまま。

近くに住む人は「ゴーストタウンみたいになってしまう、住民としては不安」「あのままなのは気持ち悪い」「もっと有効活用したらいいのにという建物なのに」と現状に困惑した様子。

京都府は、無償貸し付けできる研究施設への転用など、国に有効活用するよう訴えてきましたが、いまだに回答はありません。
そこで、資産の損失を目に見える形で公表することにしたのです。
京都府の担当者は公表について「京都の奥ゆかしさはないやり方ですけど、国民の大切な財産ですので、早く具体的な方法を決めて頂きたいと思ってＰＲしている」と公表の趣旨を説明。
京都府は、閉館時の評価額から価値が16億3876円減っていると算出。
１日あたり約350万円の損失を国が放置しているとしています。
国へのアピールとして始まったこの取り組み。
施設活用の未来は見つかるのでしょうか。

大阪府の橋下知事は４日朝、「大阪府庁は節電をやめる」と突然宣言しました。しかし、午後になって「やはり節電は続ける」と方針転換しました。

「府庁はもう節電しない。なぜかと言われたら自家発電で関西電力と関係ないから、自分たちの電力はきちんと守ることが出来るという象徴にしようかなと思って」（大阪府・橋下徹知事）

府庁では以前から、電力を関西電力以外の電気事業者から購入したり、自家発電したりしてまかなっているため、節電しても関西電力の協力にならないからというのが理由です。また、橋下知事には関西電力に対する根強い不信感があり、府庁の電力消費がこの夏の電力不足問題と関係無いという姿を見せることで、「脱・関西電力」を進めたいという狙いもあるようです。しかし、午後になって「今ここで『全部節電やめた』とさじを投げるというやり方は、そういうメッセージの出し方は今の段階ではやめておこうと」と、発言を撤回。幹部職員の強い反発を受けての方針急転換で、今後は府庁が節電した分を関西電力に買い取るよう働きかけていくということです。
果たして、関西は一致団結して節電の夏を乗り切ることが出来るのでしょうか？

東日本大震災の被災地で行われたボランティア活動の様子を伝える写真展が、神戸で開かれています。

写真展は神戸市社会福祉協議会が開いたもので、会場には瓦礫を撤去するボランティアの様子や子どもたちと交流する様子など６０枚の写真パネルが展示されています。協議会はボランティアバスを運行していて、新たにボランティアを始めたりこれからの復興支援を考えるきっかけにしてもらおうと写真展を企画しました。
「震災を自分のこととして受け止めてもらって今後、少しでも支援の輪を広げてもらえればありがたい」（神戸市社会福祉協議会小池裕部長）
この写真展は今後、神戸市内を巡回する予定です。

お中元の季節を前に、百貨店やスーパーマーケットで食料品の重さを正しく表示しているかを調べる検査が、大阪市内で始まりました。

この検査は、百貨店などの売り上げが多いお中元シーズンと年末の、年２回行われます。検査には、一般公募で選ばれた「一日計量検査所長」の主婦２人も参加しました。検査では、実際に肉や魚などの重さを量り、売り場の計量器や商品の表示が正しいかを調べます。「一日計量検査所長」の主婦は、「（商品の重量は）特に気になる。グラム表示が違ってお店に言いに行ったこともある」「検査していることを知らなかった。皆さんも分かっていればもっと信頼できるのではないか」と話しています。大阪市内では、約１００店舗を対象に抜き打ちで行われます。

兵庫県明石市の池で３日、小学生３人が溺れて死亡した事故を受け、３人が通う小学校では４日朝全校集会が開かれました。

明石市立二見北小学校で開かれた全校集会では、亡くなった児童３人に黙とうが捧げられました。３年生の赤間翔太くん（９）と２年生の中辻佑太くん（７）、前田和亮くん（７）は３日午後明石市の野々池で水遊びをしていて溺れ死亡しました。全校集会では、危険な所に近付かないよう校長が改めて児童に注意を呼びかけ、命の大切さを訴えました。
【��月孝之校長】「お父さんお母さんから頂いた大切な大切な命をしっかり守ってつないでいってほしい」
学校では児童の心の負担を考えて４日の授業を見合わせ、またスクールカウンセラーを配置することも検討しています。

大阪府や兵庫県で教会などに消火器を投げ込んだとされる男に対し、大阪地方裁判所は懲役３年６ヵ月の判決を言い渡しました。

建造物損壊などの罪で判決を受けたのは大阪府豊能町の無職・池田康政被告（３０）です。判決によりますと、池田被告は２００８年１０月ごろから去年４月までの間に、大阪府や兵庫県の教会など１７か所に消火器を投げ込んだりして、ドアや窓ガラスを壊しました。大阪地裁の三輪篤志裁判官は、「事前に逃走経路を確認し、人目につきにくい夜間や早朝に犯行に及ぶなど、計画性があり悪質」と指摘しました。さらに「被告人は１００万円を超える被害額を弁償していないうえ、社会的影響も少なくない」として池田被告に懲役３年６ヵ月の判決を言い渡しました。

韓国の大学生が４日、兵庫県新温泉町にある海岸を訪れ、海を渡って漂着したゴミの清掃を行いました。

世界的に貴重な地形を示す「世界ジオパーク」に認定されている山陰海岸。４日朝、韓国の南ソウル大学の学生２０人が集まりました。南ソウル大学では、山陰海岸に漂着したゴミの回収を通じて環境問題を考えようと、毎年地元住民とともに清掃活動を行っています。ゴミの中にはハングルが書かれたボトルやポリ容器などが数多くありました。「韓国のごみがたくさんあるのでびっくりした」（南ソウル大学の学生）。「ゴミに国境はない、だから環境に国境はない。自分の地域・国だけ守っても（環境を）守れない時代になった」（南ソウル大学の副教授）。学生たちは今後、鳥取県の海岸でも清掃活動を行います。