【FEFF】映画祭3日目、ヨーロッパ評価は『シーサイドモーテル』>『大奥』?
開催3日目を迎えたファー・イースト・フィルム・フェスティバル。日本の作品から『大奥』(10)、『シーサイドモーテル』(10)が上映された。
『大奥』については、「面白かった」という人あり、反対に「(つまらなくて)長すぎる。」という人あり、反応は様々だった。ただ、いずれにせよ男女の社会的立場が逆転するという設定には、興味を感じた人が多かったようだ。上演時間は116分と2時間を少し切る程度であるが、上映時間が1時間半程度とやや短めの他国の作品に対し、ほぼ2時間かそれ以上の日本の作品は、やや長めに感じられるのかもしれない。
『シーサイドモーテル』は4つの様々な奇妙な人間ドラマが織りなすコミカルなストーリーで、かなり面白い。その内面の悪の部分を強烈なキャラクターの中に隠してあったり、よく練り上げられた脚本から生まれるはちゃめちゃなストーリー展開は、この作品のみならず、日本のコメディ作品にしばしば見られる手法であり、得意とするところだろう。
そのほか、『Under the Hawthorn tree』(邦題『サンザシの樹の下で』、日本公開7月9日)はチャン・イーモウ監督が描く、中国の実話に基づくロマンチックなラブストーリーだ。時は1970年代の文化大革命、現在の自由な社会からは想像できない時代の男女の純愛を描いた作品だ。内容としては涙のシーンが多く、少々表現が大袈裟でメロドラマチックすぎる部分もあったが、青年期の純愛が、優しく穏やかな登場人物により展開されている。今年の作品を見ていると、中国の映画の品質は着実に向上してきているようだ。
『Haunters』(『超能力者』)は韓国の『X-MEN』(00)ばりのアクションムービーで、アジアというよりはハリウッド映画の色が濃い。カン・ドンウォンとコ・スが出演し、本国では大ヒットしたそうだ。今年はあらゆるジャンルからバランス良く出品されている印象を受けた。
明日5月2日(月)の映画祭4日目は、『告白』(10)、『雷桜』(10)が上映される予定だ。【現地取材:Marco Sottile/翻訳・編集:真野香理】
「サンザシの樹の下で」
中国の巨匠、チャン・イーモウ監督が放つ実話に基づく感動のラブストーリー。文化大革命下の中国を舞台に、引き裂かれる少女と青年の悲恋が映し出される。コン・…
(公開日:2011年7月9日(土))
関連リンク
『チョン・ウチ』カン・ドンウォン「演技のうまい先輩に勝ってみ…
韓国国内で2009年クリスマスシーズンに公開されるや3日間で100万人、6週間で600万人を動員する…(MovieWalker 2011年6月29日)
【FEFF】今年の観客賞は不意を突かれた?ファー・イースト映…
現地5月7日、9日間にわたって開催されたファー・イースト・フィルム・フェスティバルが幕を閉じた。既に…(MovieWalker 2011年5月10日)
【FEFF】速報!観客賞は『唐山大地震』、ブラックドラゴン賞…
イタリア・ウーディネで4月29日より始まったファー・イースト・フィルム・フェスティバルは、5月7日に…(MovieWalker 2011年5月8日)
「映画」ニュース ランキング2011年7月4日 17時59分 更新
- 理不尽な暴行と陵辱の嵐に震撼! 見たら施錠確認したくなる監禁…(2011年7月2日)
- 加藤清史郎、忍者になる夢叶った! 映画『忍たま乱太郎』プレミ…(2011年7月3日)
- 人気コミック「ふたりエッチ」が実写化!映画orドラマ、どっち…(2011年6月15日)
- いまさら聞けない!? 熱い魂が込められたハガレンワールドの魅…(2011年7月2日)
- 古田新太は食堂のおばちゃんに!実写版『忍たま乱太郎』に山本耕…(2011年5月20日)
- 実写映画版『ザ・キング・オブ・ファイターズ』の強烈なインパク…(2011年7月2日)
- 人間と人間を結合!? 欧米を恐怖に陥れた狂気の外科医が日本に…(2011年7月2日)
- 趣味は男性器の撮影!エロ過ぎる写真コレクターがスクリーンに登…(2010年10月7日)
- エマ・ワトソンが芸術家のミューズに!ロンドンでエマ展開催(2011年7月2日)
- ユアン・マクレガー、いつのまにか4女の父親に(2011年7月3日)