ダルさあ松坂超え　７日先発、４６度目２ケタＫだ

　日本ハムのダルビッシュ有投手（２４）が４日、千葉県鎌ケ谷市の２軍施設で休日返上の自主トレを敢行した。現在両リーグトップの１０勝を挙げている右腕は次戦は７日のロッテ戦（ＱＶＣマリン）に先発予定。現在４試合連続２桁奪三振中で、７日の一戦でも２桁三振を奪えば通算４６度目。西武・松坂らを抜き、歴代単独５位に躍り出る。

　松坂の記録は西武時代の８シーズンで打ち立てたもの。同じ高卒入団のダルビッシュは今季が７年目で、海を渡った怪物をも上回るペースで三振の山を築いている。昨年よりも１０キロ増の肉体改造を施した今季は１２登板中、７試合で２桁奪三振を記録。６月は４２イニングで５４三振を奪い「最多奪三振賞」がテーマだった６月の「ＪＡ全農Ｇｏ・Ｇｏ賞」も受賞した。最多奪三振のタイトルを獲得した昨年にも増して三振を取りまくるスタイルにモデルチェンジしている。

　この日は１、２軍ともに練習が休みだったが、主力級ではただ１人、炎天下の鎌ケ谷で汗を流した。キャッチボール、ポール間走などで約１時間汗を流すと報道陣には「遊びに来ました」とだけ言い残して帰宅したダルビッシュ。そのストイックな姿勢が、進化し続ける投球の源になっている。（臼杵秀之）