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【グラニュース】


<グランパスVゾーン> 攻勢呼んだ小川の移動

2011年7月5日 紙面から

 名古屋グランパスは1−1で引き分けた仙台戦(2日・ユアスタ)で、前半は仙台得意のカウンターを何度か食らったが、後半にはそれを封じ込め攻勢に転じた。試合途中でFWからMFに移った小川佳純(26)のポジション取りが効果的だった。

 0−1で迎えた後半6分にグランパスベンチが動いた。MFブルザノビッチに代えてFW永井を投入し攻撃を強化。FWの小川は中盤に下がった。グランパスの中盤は、アンカーにダニルソンを置き2人の攻撃的MFを並べるのが基本形(図1)。しかし、小川はダニルソンとダブルボランチを組むような形でプレーを続けていた(図2)。

 「前に人がいっぱいいたので、(後ろに)残ったほうが効率がいいと思って」。小川は理由を話した。ベンチから指示が出ていた形跡はない。かといって、自分の感覚だけで判断したわけではなかった。「マス(増川)さんや隼磨(田中)さんからも、バランスを取って動いてくれと言われていたから」

 前半グランパスは2度の先制機を逃す一方で、仙台が得意とするカウンターの危機にさらされ続けた。前がかりになりすぎて、ボールを奪われた後6、7人が前線に残されて、一気にDFラインとの勝負を強いられる場面が何度も訪れた。

 仙台は前半8本のシュートを放ったが後半は2本。カウンターの起点や、経由地を小川がつぶし、フレッシュな永井が前線で激しいプレッシャーをかけた効果もあり、グランパスの攻勢はさらに強まっていった。

 残り10分を切って、小川は再びFWへ(図3)。しかし決勝点は奪えず、前半26分の決定機を逃したことを悔やんだ。GKと1対1の場面でループシュートを失敗し「決めれば、勝つ確率が上がっていたのに」。試合をコントロールしたことより、決められなかった責任を痛感していた。 

 (木本邦彦)

 

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