ボクシングのWBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃(34)=帝拳=が、10月に米ラスベガスで7度目の防衛戦を行うことが4日、決定した。対戦相手は未定で、西岡にとっては初のラスベガスでの防衛戦となる。アンダーカードなど詳細は調整中だが、西岡がメーンとなる可能性もあり、本場ラスベガスのリングで日本のエースが世界に羽ばたく。
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念願のラスベガスでの防衛戦が現実のものになる。「ラスベガスは世界のボクシングの聖地。日本人の世界チャンピオンで、(ラスベガスで)防衛した選手はいない。自分がワクワクする試合をしたい」。西岡は高ぶる気持ちを隠そうとせず、興奮気味に語った。
西岡は過去、ラスベガスのリングに2度上がっている。いずれもノンタイトル戦で、世界戦は初めてとなる。海外としては、09年5月にメキシコで2度目の防衛戦を行い、長谷川穂積(真正)を破って王座を獲得したWBC世界フェザー級王者ジョニー・ゴンザレス(メキシコ)を3回TKOで下した。
ラスベガス進出は、かねて熱望していた。挑戦者は未定だが、元世界王者などが候補に挙がっており、西岡がメーンとなる可能性もある。「自分の年齢はまったく気にならない。ここ最近、平均年齢が上がっている。40代で活躍しているチャンピオンも多いし…」。今月25日に35歳を迎えるベテランは、日本人世界王者の最年長防衛記録がかかるものの、冷静だった。
この日、西岡は東京・神楽坂の帝拳ジムで練習を再開。4月にV6を達成し、しばらく夫人の実家のある兵庫県尼崎市に帰省していた。5月にはロードワークを再開。「やり残したことがない状態で引退したいですから」。不動の王者に妥協はない。
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