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橋下知事「今秋に1度知事を辞職します」

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大阪の副首都構想について会談した石原慎太郎都知事(右)と橋下徹大阪府知事
大阪の副首都構想について会談した石原慎太郎都知事(右)と橋下徹大阪府知事

 大阪府の橋下徹知事が1日、東京都庁を訪れて石原慎太郎知事と会談し、大震災に備えた東京の首都機能バックアップを目的に、大阪を「副首都」と位置付けることで合意した。終了後、橋下氏は取材に「首都の知事との間で、大阪が副首都になることで合意できたことは大きい。国会議員が何百人言うよりも、石原さんのひと言の方が大きい」と強調。これまで首都機能移転には反対だった石原氏も、東日本大震災以降、機能分散化には理解を示し、「副首都なら」と賛同した。ただ、名称だけで、法的位置付けはない。

 橋下氏はこの席で、大阪府と市の二重行政を解消し、「大阪都」構想を実現するため、「今秋に1度知事を辞職します」と報告。「大阪府と市が抱える問題を決着させたい」と、市長選と知事選のダブル選に挑む決意もあらためて示した。

 一方、石原氏は、取材に「『副首都』という言葉は、前から言っていた」と、自ら提案したと明かしたが、橋下氏が目指す「大阪都」については「『都』は国家元首がいて国会がある場所。日本語として混乱を招く」と、立場の違いをにじませた。橋下氏の組織再編への意欲には「彼は、もう1度大阪をリバイブ(よみがえる)させようとしている」と、エールを送った。

 [2011年7月2日9時13分 紙面から]


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