2011年5月10日 11時24分
自民党の谷垣禎一総裁、公明党の山口那津男代表ら両党幹部が10日午前、東京都内で会談し、東日本大震災への対応を超党派で協議する「復興実施本部」への参加を拒否することで一致した。政府が近く閣議決定する復興基本法案に対し、両党で対案を準備することも確認した。自民党は続く役員会で、不参加を了承した。
復興実施本部の設置は民主、自民両党による「大連立」を警戒する国民新党の亀井静香代表が提唱し、菅直人首相も野党側に再三参加を求めていた。
自民党の石原伸晃幹事長は会合後「民主党の岡田克也幹事長からは正式に(参加を)要請されたことがない。非常に中途半端だ」と記者団に語り、実施本部の性格が不明確と指摘した。自公両党は震災復旧で菅政権に一定の協力をしてきたが、復興を巡っては対決姿勢を強めている。【吉永康朗】