九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)の運転再開をめぐり、韓国で憂慮の声が上がっている。南部の釜山から玄海原発までは直線距離で約200キロ。反原発の市民団体などは「ひとたび事故が起きれば、韓国にも放射能汚染が及ぶのでは」と懸念している。
玄海原発でのプルサーマル計画の中止を求めてきた韓国の市民団体「環境運動連合」は4日、運転再開に反対の立場を表明。別の市民団体「エネルギー正義行動」の李憲錫(イ・ホンソク)代表は「地震の多い日本は脱原発へ進むべきだと思うが、運転再開はその流れに完全に背くものだ」と批判した。
釜山市の古里(コリ)原発1号機の稼働中止訴訟に関わる姜東奎(カン・ドンギュ)弁護士も「福島の教訓は、原発は一国の問題ではなく国境を越えて影響が及ぶということだ」とし、慎重な対応を求めた。