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宮城県知事 復興相対応に不快感

7月4日 14時36分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

宮城県の村井知事は、3日に県庁を訪れた松本復興担当大臣が、宮城県が打ち出した水産業の復興策について、「コンセンサスを得ないと何もしないぞ」などと発言したことについて、「国と県は主従関係はないので、命令口調ではなく、お互いの立場を尊重したほうがよい」と述べ、松本大臣の対応に不快感を示しました。

松本復興担当大臣は、3日に宮城県庁で村井知事と面会し、宮城県が水産業の復興策として、漁港を今の3分の1程度に集約する方針を示していることについて、「ちゃんとコンセンサスを得ろよ。そうしないと何もしないぞ」などと発言しました。これについて、村井知事は4日の記者会見で、「松本大臣の強い意気込みが伝わってきたが、国と地方自治体は主従関係はなく、対等のパートナーだ。話をするときには、できれば命令口調ではなく、お互いの立場を尊重した話しぶりのほうがよいのではないかと思う」と述べ、松本大臣の対応に不快感を示しました。さらに、3日の会談で、松本大臣が会談場所の応接室に到着したあとで村井知事が入ってきたことに不快感を示したことについて、村井知事は「遅れて入ったわけではなく、約束した時間に入った。直前に控え室に秘書に迎えに行かせ、応接室にお招きした。社会通念上、正しい接遇だと理解しており、今後もそのような接遇をしてまいりたい」として、知事側の対応に問題はなかったという認識を示しました。また、松本大臣の発言について、「大臣に問題があったのではないか」という問い合わせの電話が県に殺到していることを明らかにし、「被災者の中には、国と県がしっかり対応してくれるのか不安に思われた人もいるかもしれない」と懸念を表しました。会見では、松本大臣が復興担当大臣にふさわしいかどうかという質問も出ましたが、村井知事は「言及すべきことではない。菅総理大臣が、いちばん正しいと思う人を選んだのだろう」と述べました。