事件【衝撃事件の核心】発達障害の娘に注いだ愛情は…教育熱心な母親がなぜ? 岡山・長女監禁致死+(2/5ページ)(2011.7.3 18:00

  • [PR]

[事件]ニュース トピック:衝撃事件の核心

  • メッセ
  • 印刷

【衝撃事件の核心】
発達障害の娘に注いだ愛情は…教育熱心な母親がなぜ? 岡山・長女監禁致死

2011.7.3 18:00 (2/5ページ)
低体温症で長女を死亡させたとされる清原陽子被告の自宅アパート=5月、岡山市

クリックして拡大する

低体温症で長女を死亡させたとされる清原陽子被告の自宅アパート=5月、岡山市

 担当弁護士によると、清原被告は長女を縛って浴室内に立たせたことは認めたが、「娘の自傷行為を防ぐためだった。不法とはいえない」として、起訴内容を全面否認。公判では無罪を主張する方針だ。また、虐待についても「顔をたたいたことはあるが、傷つけたことはない」と否定しているという。

 一方、地検は清原被告が以前から麗さんの顔を殴るなどの暴行を加え、全裸で手足を縛って立たせていたとみている。「事件当日も、清原被告への恐怖心などから脱出が著しく困難な状況だった」として、同罪に問えると判断した。

 地検は「客観的にみて行き過ぎた行為。自傷行為を防ぐためであっても正当な理由に当たらない」としている。

相談所と学校の連携

 清原被告は平成11年、発達障害などがある麗さんの保育園入園の相談に児童相談所を訪問。以来、相談所で行われる1~2年に1度の定期相談には訪れていた。

 その一方、相談所側が学校から虐待の通告を受けて接触を図ろうとすると、「かかわってもらわなくて結構です」と拒絶し続けたとされる。

 清原被告は夫と別居し、5年ほど前から事件のあったアパートで麗さんと2人暮らしだった。市保健福祉局の田中直子・こども・子育て担当局長は「一生懸命子育てしようとしていたのだと思う」と話す。

 学校から相談所への麗さんの虐待に関する通告は、20年10月から事件前の今年2月までに計4回。相談所は虐待の詳細を把握できていなかったため、学校と連携し、麗さんの様子について情報を共有するようにしていた。

このニュースの写真

低体温症で長女を死亡させたとされる清原陽子被告の自宅アパート=5月、岡山市

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital