政治新エネルギー確保の“切り札” メタンハイドレート採取へ実験装置導入+(1/2ページ)(2011.5.14 12:58

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新エネルギー確保の“切り札” メタンハイドレート採取へ実験装置導入

2011.5.14 12:58 (1/2ページ)
メタンハイドレート採取へ向け、産業技術総合研究所に導入された世界初の大型実験装置(産総研提供)

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メタンハイドレート採取へ向け、産業技術総合研究所に導入された世界初の大型実験装置(産総研提供)

 日本近海に分布するシャーベット状のメタンガス、メタンハイドレートの効果的な採取に向け、産業技術総合研究所のメタンハイドレート研究センター(札幌市)が世界初となる大型実験装置を導入したことが14日、明らかになった。産総研では装置を活用し5月末から本格的な実証試験に乗り出す。東日本大震災による東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、政府は原子力発電の比率を高めることを盛り込んだエネルギー基本計画の見直しも視野に入れており、メタンハイドレートは新たなエネルギー源として、にわかに期待が高まっている。

 実験装置は内径1メートル、高さ1・5メートル、厚みは7センチの鉄製で、産総研は砂、水、高圧のメタンガスを順に注入することで、海底1200~1300メートルに存在する170~180気圧、温度10数度のメタンハイドレート層を再現。この層に井戸を掘り30気圧に減圧することによって、メタンハイドレートを「安全かつ効果的に採取する」(成田英夫・産総研メタンハイドレート研究センター長)実験を行う。

 実験では(1)採取によって地層が縮まり、生産性が低下しないか(2)井戸にどの程度の負荷がかかるか-などを検証し、平成24年度には海洋実験に乗り出す方針。

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