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岡田幹事長 松本復興相に注意

7月4日 14時11分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

松本復興担当大臣が、岩手県の達増知事との会談で「知恵を出さないやつは助けない」などと述べたことについて、自民党の石原幹事長は「しっかり釈明するか、辞任するかだ」と厳しく批判し、これを受けて民主党の岡田幹事長は、松本大臣に電話で「謙虚にやってほしい」と注意しました。

松本復興担当大臣は、3日の岩手県の達増知事との会談で、「知恵出したところは助けるが、出さないやつは助けない」と述べたほか、宮城県の村井知事に対しては、「水産業復興特区」構想に地元の漁協などが反対していることを踏まえ、「水産関係でも3分の1から5分の1に集約すると言ってるけど、県でそれはコンセンサス得ろよ。そうしないとわれわれは何もしないぞ」などと述べました。これについて、4日の民主・自民・公明の3党の幹事長会談で、自民党の石原幹事長は「被災地は知恵を出している。行政が予算を執行していない。政府の責任だ。そういうことをはき違えていることはとんでもないことだ。被災地の気持ちを逆なでする発言だ」と述べ、強く抗議しました。また、公明党の井上幹事長も「松本大臣が被災地で示した行動はとても無神経だ。『知恵を出せ』と言っているが、知恵を出すのは政府のほうではないのか。現場は知恵を出している」と述べました。これに対して、民主党の岡田幹事長は「自民・公明両党の幹事長からそういう話があったことを、本人や菅総理大臣に伝えたい」と述べました。会談のあと、石原氏は記者団に対し「行政の怠慢、政府の怠慢を地元に転嫁する発言だ。しっかりと釈明するか、釈明するつもりがないなら、『辞めたい』と言っているのと同義語だから、辞めるしかないのではないか」と述べました。また、民主党の岡田幹事長は、記者団に対し「正確にどう言ったか把握していないが、報道を見るかぎり、被災者から見るとやや違和感を感じる発言ではないかと思う」と述べました。そして、岡田氏は松本大臣に電話し、「謙虚にやってほしい」と注意しました。