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虎ベイを瞬殺!今季初同一カード3連勝

 6回、死球を受けたブラゼル(左から3人目)は真田に詰め寄る(撮影・大山伸一郎)
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 6回、死球を受けたブラゼル(左から3人目)は真田に詰め寄る(撮影・大山伸一郎)

 「阪神10‐0横浜」(3日、甲子園)

 猛虎打線がいきなり火を噴いた。初回1死走者なしから7連打!!一挙6点を奪う速攻で勝負を決めた。先発全員安打、同一カード3連戦3連勝は今季初だ。試合後のお立ち台には浅井と並んで、移籍後初の3安打猛打賞をマークした藤井彰人捕手(35)が連夜の登場。“男前”ぶりに虎党が酔いしれた。

  ◇  ◇

 猛威をふるった攻撃同様、破壊力のある笑いだった。今季初の同一カード3連勝を決めた試合を締めくくったのは藤井彰だ。2日連続のお立ち台に、浅井を従えて上がると「バッティングの方は顔ほど自信ないですけど、3本打ててよかったです」。連夜の顔ネタで、大爆笑を誘ってみせた。

 この観衆の反応には「違う意味で笑ってらっしゃると思うんですけど、気のせいでしょうか?」。甲子園の4万2000人はもちろん、全国の虎党の高笑いが最後まで止まらない、大爆笑ならぬ大爆勝だった。

 クライマックスは一回に訪れた。1死から平野が中前打を放つと、鳥谷、新井も続いてまず1点。ブラゼル、関本、新井もヒットをつないでさらに3点を奪った。

 そして1死二、三塁から藤井彰が中前へ2点タイムリー。「スクイズも頭をよぎりながら…。抜けてくれ、と思いました」。7連打で一挙に6点を奪い、試合を決定づけた。

 相手先発は「初物」「左腕」「外国人」と、得意でない3重苦を持ち合わせたゴンザレス。だがしっかり対策を講じていた。「高めを打たないといけないピッチャー。真っすぐに絞っていこうという話だった」と和田打撃コーチ。ゴンザレスを2回でKOすると、六回には浅井、藤井彰の連打から能見も適時打で続き、マートンがダメ押し3ラン。先発全員安打&全員得点を達成した。

 真弓監督は「一時、みんなの調子がかなり落ちてるときに、あえて選球眼をしっかりしていこう、と基本に戻ったところから少しずつ上がってきた」。今の打線には攻略法を実践する力がある。借金が今季最多11に膨れ上がったのは6月6日・オリックス戦。これを境に同8日のロッテ戦以降は、3度の3連勝を含む12勝4敗。借金を3にまで減らしてみせた。

 お立ち台の最後には、浅井が「来週からも藤井さんの応援、よろしくお願いします」とファンに呼びかけた。藤井彰を筆頭に、下位打線の奮闘があれば鬼門突破だって不可能ではない。

 特に、指揮官は六回の追加点に価値を見いだす。「この後の試合のことを考えても、つないで取っておくのは弾みがつく」。5日からナゴヤドームで中日に3連勝なら、一気に勝率5割復帰、2位浮上。それが皮算用と言えないほどの勢いが、今の阪神にはある。

(2011年7月4日)

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