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復興相「突き放す時は突き放す」 宮城・岩手知事に注文

村井宮城県知事と復興施策について会談する松本復興対策担当相(左)

 松本龍復興対策担当相は3日午後、就任後初めて宮城県庁を訪れ、村井嘉浩知事と会談した。政府の復興指針を7月中に策定する考えを示した上で、厳しい口調で「政府に甘えるところは甘えていい。こっちも突き放すところは突き放す。そのくらいの覚悟でやっていこう」と注文を付けた。
 村井知事が打ち出した県内の漁港を集約する構想については「県で意見集約をちゃんとやれ。やらなかったらこっちも何もしない」と述べた。
 松本氏は今後の課題として、特区に関する法整備や被災者のための本格的な住宅確保などを掲げた。「それぞれの町で伝統や産業、文化が違う。県の独自カラーを出して、いろいろパイロット事業に取り組んでほしい」とエールを送る場面もあった。
 応接室に後から入ってきた村井知事に対し「客が来るときは自分が入ってから呼べ。しっかりやれ」とも語った。
 会談後、村井知事は記者団に「基本方針に地元の要望がどれだけ盛り込まれるか、しっかり見極めたい」と語った。
 松本氏は3日午前、岩手県庁で達増拓也知事と会談した際も「知恵を出したところ(自治体)は助けるけど、知恵を出さないやつは助けないぐらいの気持ちを持って」と話した。
 国として被災地の復興に引き続き協力していく考えを伝え「被災地を行脚して、被災者の要望を聞いて回りたい」と語った。


2011年07月04日月曜日


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