1年と3ヶ月前に起業しました。
僕が起業した理由は、サラリーマンを辞めたかったわけでも、
お金持ちになっていい生活をしたかったわけでも、異性にモテたかったわけでもない。
僕がやりたかったこと。それはもう凄くシンプルで、
webサービスをヒットさせて、その空間でたくさんの人が交流をする場を作りたかった。
もう、ホントそれだけです。
実はこのやりたかった事について、最近はすっかり忘れてました。
でもこの「本当にやりたかった事を忘れてしまう」現象は僕だけでなく、
最近の世の中の仕組み的に結構みなさんも陥りやすい話なのかなと思い今日はその失敗話を共有したいと思います。
やりたい事を忘れてしまう理由
なんで「なやりたい事」を忘れてしまっていたんだろう・・・と、考えると実は様々な場面で悪意なき誘惑に負けていたのではないかと思っています。
この誘惑に対する僕なりの解決策の結論をいうと、
「webサービスを作る(やりたいこと)事だけのみにリソースを割く事が1番の近道 = プロダクト志向」
的な考え方が目標達成への近道であり、それ以外の道はすべて誘惑の道と考える。
という考え方が、webサービスで当てたい人にとっては1番いいのかなと最近は思っています。
例えば、webサービスをヒットさせるには、「人脈が大切だ!」といい、
連日、交流会や勉強会、懇親会に参加し人脈を作る。
そして結果たくさんのなアドバイザーが増え、そこからwebサービスの勉強をして、webサービスの開発に着手する。
という流れよりも。
最初から、webサービスの開発のみを続けていた方が無駄がなくていいんじゃないかという感じです。
この手の話は、有名でよく本とかにもあると思うんですが
今回は、もう少し生々しい話をできればと思います。
会社を作ったことを盛大にアピールしたい誘惑
この前50人ぐらいの勉強会みたいな所で招待いただき、お話をさせてもらったんですが、その時にも話させてもらったのが「会社作ったときに調子に乗らない方がいいですよ!」
と言う事です。調子に乗るというと、語弊がありそうですが、
・俺は、××年で××××を成し遂げる!とか、
・「脱サラしました!わーい!!!」的な、テンションが上がり祭り的な雰囲気を作る
という、プロダクト以外の箇所を強調したアピールはデメリットが多いと感じます。
具体的には、会社作ったときにプロダクト以外の箇所で調子に乗れば乗るほど、あとでプレッシャーであったり、行動の幅が狭まるなどのひっぺ返しがあると思います。
(毎年、若手の注目起業家!とか話題になりますがホントあとで大変(経験済み)なのでよくないんじゃないかなと。。。)
仮に「僕が画期的なwebサービスを作って世界を変えます!」と言っていたならば(僕は、言ってないですが言いかねなかったので)、
ちょっとwebサービスが当たるまでのイメージがそもそも違った発言な気がしています。
これは、話が逸れるかもしれないんですが、
最近少しずつ気づいてきたんですが「世界を変える画期的なアイディア」なんて、
世の中に存在しないんじゃないかな。と思っています。
よく言われることとして「webサービスはスピードが全て」みたいな話がありますが、その通りで。
もちろん方向性や道順は大事ですが、基本的にwebサービスは日々の改修の蓄積であり、
webサービス運営というのは、「こういう機能あったらもっと便利だね。」という地道な改修作業の連続でありゴールのない作業だ。と、教わりました
(最近、先輩に言われた言葉なんですが、今年上半期で1番ぐっときました。)
だから、失敗も人手も少ない段階(起業時)で、「僕が世界を変えます!」というのは
=(イコール)、ミラクルを起こすな画期的なアイディアに頼っている
と言う一面が多い気がするので、そもそもwebサービスというものの捕らえ方が違ってたのかな。。。と反省しています。
企業理念を考えたくなる誘惑
これまた、プロダクト志向の話と通ずるんですが、起業時や起業前に色々宣告するとプレッシャーや行動範囲を絞られるという話と同じ、
企業理念に縛られる話はよく聞きます。
企業理念を決めるのはいいんですが、どんな事やりたいかを詰めてからのほうがいいなーと。
ギミックに走りたい!という誘惑
色々な技術が出てきます、それこそここ1年でスマホやソーシャルゲーム、html5、css3などなど。でも、本質は「何をやりたいか?」で、ギミックは本質でないんですよね。
(僕はギミック系追うの死ぬほど好きで反省ですが。)
「僕も起業したいんですよ!」という相談に対して先輩面したくなる誘惑
これは、凄くわかる人はわかると思います(笑)と言う事で以下、省略。
自分に言えることとしては、成功してないのに人に偉そうにあーだ、こーだ言ってる場合じゃないだろうと言う事です。
twitterで目立ちたいという誘惑
これ危ないです。ホント、プロダクトで目立つんだ!プロダクトで目立つんだ!と常に思うように心がけてます。
でも、、、ご飯の写真アップして友達からレスとかあると嬉しいんですよね。。(って、こら!)
女関係に関する誘惑
僕はこの手の話は残念ながら、まったくないんですが。(というか、異性の友達はもちろんですが、同性も含めて友達が少ないので・・・。)
結構、社長になるとモテるらしいす。(ほんとかな?)
本を読んだ結果の推測によると取締役以上は勤務時間に余裕があるので
サラリーマンより時間に余裕ができることが魅力として1つ加わるのかなと思います。
あと、基本「上司の××さんむかつく・・・」 → 「部下の××君が・・・」と自分の話すポジションが変わってくることで魅力的なんですかね?(サークルのリーダーがモテる的ロジック?)
まぁ、モテるのはいいのかもしれないんですがそれでテンション上がっちゃって(浮かれて)、
社内でその雰囲気が伝わり内部崩壊・・・。とかあるので、怖いよと本に書いてました。(成功者の告白という本)
あとこれは別の本にあったのですが、一般的にベンチャー社長=お金持ちなイメージなんですかね、、、。
これから儲ける!という感じなので、手取りの給料(役員報酬)はサラリーマン時代の方が多く、
もし会社で利益が多くても自分の役員報酬上げるよりも投資に回すべきだったり、
税金のために経費にするにしても会社立ち上げてすぐの初年度からそんな見通しが立ってて余裕がある人なんているのかな。。と思ったりします。
というわけで一般的なイメージがある(?)、「会社を立ち上げた = お金持ちになった」というのは勘違いなんじゃないかなと。。。
(すみません、モテてないひがみです。ちくしょう。)
ファイナンス・経理周りに関して「俺、できるんじゃね?」という誘惑
僕とかは簿記検定とかももってないのですが、税理士さんのアドバイスを聞いて1年以上色々やってるとある程度詳しくなってきました。でも、それって何も知らない人と比べては詳しくなった。レベルでしかなんですよね。
でも、、、税金の話とか勉強していくとそっちに興味いっちゃって必要以上にリソース割いてしまうという反省です。
起業系の本・マネージメントなどを読んでいればよかった
これはまだ結論でてないんですが、起業して社長になってチーム・組織を持つならば、よくマネージメント力やディレクション力などを勉強力しよう!
的な方向にいってしまうのですが、、、まずは我武者羅にwebサービス作ってた方がよかったのでは?
と最近は、思っています。
もちろん、そういうものも大事なのは重々承知なんですが
「こんな、社長業やってる俺って(ry」
的な形で、先ほどと同じく必要以上にリソースを割いてしてうという誘惑は少なからず存在すると思います。
ライバルを過度に意識し過ぎる誘惑
結構、年齢や業界などでライバルって決まってくると思うんですが、そもそもやってる事違うのに「年齢が近い」「IT関係」だけで意識し過ぎると意味がなくて、
ライバルはいる方ががんばれるのですが、年齢などは超えて「競合会社・同業者」を見るほうがいいのかなと思いました。
その方が、市場調査なども含めて合理的です。
あと、売上げや社員数など目先の数字に目がいくのもよくないのかなーと。
将来性や粗利額なども同じ様に大事ですからね。。
まとめ
ざっと、思いついたことを羅列してみました。結論としては、最近の僕は
起業前 : カッコつけるも何も、webサービスを作る事しか選択肢がなかった
起業後 : リーダー論とかファイナンスとか色々、「これが社長業って奴かー」と本業以外の選択肢が増えた
という感じで、選択肢が増えてむしろ個人時代の方が真摯にwebサービスの事だけを考えれていたのかと思います。
でも、これからは、原点に戻り
「webサービスを作る(やりたいこと)事だけをしているのが1番の近道 = プロダクト志向」
と、スピード勝負で当分webサービスの事だけを考え、それ以外のリソースは最小限に抑え頑張ってみようと思います。
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※Webサービス周りの事を日々つぶやいています。