松下奈緒「あこがれの役いただいて光栄」

　松下奈緒（２６）主演のＮＨＫドラマ１０「胡桃（くるみ）の部屋」（２６日午後１０時スタート、毎週火曜）の取材会が３日、東京・世田谷区の東宝スタジオで行われた。

　ドラマは没後３０年を迎えた作家向田邦子さんの小説が原作。リストラで蒸発した父親にかわって、５人の家族を守ろうと奮闘する次女桃子（松下）を軸に家族の絆や複雑な男女関係を描く。

　この日は父親のいない家族の正月の風景などが撮影された。晴れ着で長女役の井川遥（３５）らとの熱い兄弟げんかのシーンなどを演じた松下は「女性らしさの中に強さや弱さがある、そんなあこがれの役をいただいて光栄です。このドラマで、家族の大切さや幸せとは何かに気付いていただければ」と話した。

　また、父親の蒸発をきっかけに勝ち組人生から転落する役の井川は「向田さんの大ファンです。家族や兄弟だからこそ本音でぶつかり合う、おもしろさを楽しんでます」と笑顔を見せた。共演は父親役の蟹江敬三（６６）、母親役の竹下景子（５７）ら。全６回放送。