松井、２戦連続タイムリーも…　チームは敗戦、再び借金２ケタ

　２試合連続タイムリーで追い上げムードを作ったが、時すでに遅しだ。３点を追う８回２死二塁。「最後だけストライクゾーンにきた。うまく対応できた」。松井は初対戦となったブラゾバンのスライダーに、詰まりながらも右前に適時打を運ぶ。ただチームは敗れて再び二ケタ借金。試合後、５５番の顔にも笑みはなかった。

　４番の差で負けたといっても過言ではない。３度得点圏に走者を置いた場面で１打点の松井に対し、Ｄバックスの４番ヤングは本塁打を含む３安打４打点でチームの全打点をたたき出す活躍。エンゼルス時代の元同僚で、この日松井を３打数無安打に抑えた先発ソーンダースは「彼は辛抱強い打者。昨年一緒にやって彼のアプローチも分かっていたし、ストライクを先行することを考えた」と余裕の笑顔だ。

　試合後、球場では今季２度目の花火大会が行われたが、松井のバットから待望の花火が上がるのはいつになるのか。１２試合連続ノーアーチとなり、日米通算５００号は今やお預けの連続だ。　（オークランド穐村賢）