1995年に亡くなった人気歌手テレサ・テンを追慕するシングル「テレサの羽根」で話題の実力派歌手エンレイが14、15日、加古川市と姫路市でコンサートを開く。テレサのヒット曲を中心に披露。「テレサの世界とともに、今の自分も精いっぱい伝えたい」と話している。
1976年、中国・景徳鎮生まれ。オリジナル曲が中国のラジオのチャート1位になるなど活躍し、98年に日本へ拠点を移した。
幼いころからテレサの歌を聴いて育ったという。「禁制歌だったので、両親は布団の中で聴いていた。テレサは小さいころから歌の師匠であり、憧れだった」。2005年、没後10年を迎えたテレサの追悼曲を発表したほか、07年には東京などで上演された舞台でテレサ役を好演した。
テレサのヒット曲を数多く手がけた作詞家荒木とよひさに歌唱力を認められ、昨年11月、荒木が書き下ろしたシングル「テレサの‐」でメジャーデビュー。両A面として、テレサの代表曲に登場する男女の25年後を描いた荒木作詞の「時の流れに身をまかせ〜パート2〜」も収める。
「テレサの‐」の歌詞に登場する羽根は、天国のテレサからのメッセージとして表現される。「テレサは歌を通して平和を訴えた。そんな大きなテーマも感じられる曲」
コンサートは荒木が総合プロデューサーを務め、テレサの「時の流れに身をまかせ」「つぐない」「愛人」などのヒット曲のほか、リリースしたばかりのファーストアルバム収録曲も披露する。
公演会場は14日が加古川市民会館、15日が姫路市文化センター。いずれも午後6時半開演。5千円。公演事務局TEL06・6966・8000
(藤嶋 亨)
(2011/07/01 15:25)
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