海江田万里経済産業相は3日、東京電力福島第一原発事故の被害者に対する仮払いの第2弾について、「1人あたり30万円になる。中身が今週前半に決まる」と明らかにした。民放のテレビ番組で述べた。
仮払いをめぐっては、東電はすでに1世帯100万円(単身世帯は75万円)を支払っている。ただ、世帯別に一律だったことに不満感があったため、第2弾は1人あたりにする方向で検討を進めている。規模は明らかにしていない。
海江田氏は番組後、記者団に、「金額やいつからスタートするか、東電から今週前半にも話を聞く」と話した。
また、海江田氏は同番組で、菅直人首相が「脱原発解散」をするという臆測について「シングルイシュー(単一の争点)で総選挙というのは、私は小泉さんの時で懲りている」と否定的な見方を示した。
海江田氏は番組後、記者団に「原発であろうが郵政民営化であろうが、シングルイシューでの解散はなじまないのではないか」と語った上で「原発について国民の声を聞くには、法的な手当てが必要だが、国民投票がなじむのではないか」との考えを述べた。