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【社会】

作業員1295人の所在不明 東電、被ばく検査できず

2011年7月1日 02時22分

 東京電力は30日、福島第1原発で4月から働く作業員4325人のうち、1295人と連絡が取れず、被ばく検査を行っていないことを明らかにした。ほぼ3人に1人で、厚生労働省は13日までに被ばく状況を報告するよう東電に指導を行った。

 東電によると、6月25日までに放射線量を測定したのは2242人と、ほぼ半数にとどまった。残る半数が被ばく検査を済ませておらず、連絡が取れない1295人はすべて東電の協力会社の作業員。東電や厚労省は、会社を退職して所在がつかめなかったり、氏名が分からないケースなどがあるためと説明している。

 一方、被ばく検査した作業員で、通常時の年間限度にあたる50ミリシーベルトを超えたのは10人。最高は111ミリシーベルトで、協力会社の社員だった。厚労省の担当者は「4月になってもこれだけ高い数字が出るのは異常だ」と話している。

(中日新聞)

 

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