2005-07-02
7.3の意義
7.3は師弟の日ではなく、弟子の日である。我々はともすると、「師弟、師弟」と偉大な師匠に寄りかかる悪い癖がある。
昭和20年(1945年)7月3日午後7時、戸田先生が豊多摩刑務所を出獄。敗戦が決定づけられ、人心が荒廃する焼け野原に一人立たれた。既に、牧口先生は国家権力の手によって獄死。戦前、3000名の会員を擁した創価教育学会は壊滅状態。それどころか、戦前の幹部達は口々に牧口先生を罵るありさまだった。
権力者から見れば、意気消沈した中年男性(出獄当時45歳)を、牢獄から放り出したようにしか見えなかったことだろう。「2年間にわたって、心身を痛めつけておいたのだから、もう馬鹿な真似はすまい」とも思い込んでいたに違いない。しかし、それは誤りだった。獄中から、一頭の師子が放たれたのだ。そして、戸田先生は巌窟王となって、牧口先生の仇を討つべく、反転攻勢の狼煙(のろし)を上げた。
出獄からわずか13年後に戸田先生は逝去。75万世帯の願業を果たされ、一人の後継者をつくられた。
7.3は、師匠を喪(うしな)った弟子が、数多くの同志に裏切られながらも、一人決然と後継の戦闘を開始された日であった。
昭和32年(1957年)7月3日、当時29歳だった池田先生が大阪府警に拘留された。戸田先生の出獄と全く同じ午後7時のこと。夕張炭労問題が惹起(じゃっき)する中で、既に大阪府警は動き出していた。炭労問題に決着をつけた池田先生は、千歳空港から羽田経由で大阪に向かった。羽田では戸田先生が、「大作、もしも、お前が死ぬようなことがあれば、お前の上にうつぶして私も一緒に死ぬからな」と心情を吐露された。
池田先生が出獄されたのは7月17日。大阪府警の取調べは、権力の魔性が牙をむき出しにしたもので、「お前が罪を認めないのであれば、学会本部を手入れし、戸田を引っ張ることも辞さない」と真っ向から脅し文句を叩きつけた。戸田先生は既に衰弱されていた。池田先生についた弁護士も、一旦、罪を認めて法廷で争うよう促した。
池田先生は迷いに迷う。罪を認めてしまえば学会に傷がつく。真実を語れば師匠が投獄される。牢獄の壁に頭を叩きつけて、襲いかかる懊悩(おうのう)と格闘された。弟子もまた、30歳まで持たないと医師から告げられた身体だった。池田先生は、戸田先生を守り、学会の未来を守るために、犯罪者の汚名を背負う道を選んだ。その後、公判は84回にも及び、無罪判決を勝ち取ったのは、昭和37年(1962年)1月25日だった。
7.3は、師を守るために、弟子が犠牲を厭(いと)うことなく、無実の罪を一身に背負った日であった。
7.3の歴史は、一人の門下生に帰結する日である。そして、国家権力・政治権力と真っ向から勝負された日でもあった。
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