生死の分かれ目
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初めての手術・・・・・・・
怖さを隠し臨んだ手術・・・・・目が覚めた時、そこは見慣れない部屋
周りにはマスクをし、白衣を身に纏う医師や看護師
体中からのびる管・・・・・・隣では異常な動きをする心電図
口を覆う酸素吸入器
朝だったはずなのに・・・・・・・今は何時だろう
そこを出るまでの一週間、時間の流れが解らなかった
時折のぞく知人の顔・・・・・・・目から涙がこぼれた
声にならない声で名前を呼んだ
そこは集中治療室
思えば母親の時に入った事があった
脳溢血で倒れた母
小脳がやられ、麻痺が口にきた
体は動かず、意識もなかった
僕はマスクと帽子、白衣を着て中に入った
その時と同じ光景
数名の患者・・・・・・・・意識の戻らない人
涙を流す家族
きっと控室には多くの家族が心配な表情で事の成り行きを見守っているのだろう
あの時の僕と同じ様に・・・・・・・・
まさか自分がこの部屋に入ると夢にも思わなかった
胸が痛い・・・・・・・術後の胃の痛みよりも強い痛み・・・・・
激痛・・・・・・・あの痛みは表現出来ない
表現出来る言葉ってあるのだろうか
痛みに耐え、ただ横たわる事しか出来ない自分
自分では何一つ出来ず、ただ時間が経つのを待つだけなのだ
そして無事に生きて帰る事だけを考えた
地獄の一週間
ここは命のうごめく部屋
無事に出れて良かった
退屈だけど、僕は生きている
部屋の窓から見える景色、晴れ渡る空が僕が迎える
見える景色は狭いけど、今はこれで充分
あの部屋にいるよりは幸せを感じた
今日よりも明日、そして来月、次の季節へ
命の尽きるその日まで僕は歩き続ける
小さな幸せで充分、ささやかな喜びがあればいい
今はそれで僕は幸せだから・・・・・・・
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