昨年11月の酒席でのトラブルから暴行事件となり、無期限謹慎処分を受けていた歌舞伎俳優の市川海老蔵(33)が2日、東京・新橋演舞場で初日を迎えた「七月大歌舞伎」(〜26日)で約9カ月ぶりに舞台復帰した。昨年9月の京都・南座での「九月大歌舞伎」以来の舞台。小泉純一郎元首相(69)や映画監督の三池崇史氏(50)ら満員の観客が見つめる中、「勧進帳」で父で歌舞伎俳優の市川團十郎(64)と親子共演するなど4演目に出演。再出発となった海老蔵は「舞台に立てることに感謝し、全身全霊で挑んでいきたい」と決意のコメントを発表した。
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海老蔵は、昼の部の「勧進帳」に出演。富樫役で、冒頭、長袴姿で登場すると、復帰を待ちわびた客席から大きな拍手で迎えられ、「待ってました!」「成田屋!」などと声がかかった。
「勧進帳」は成田屋の家の芸である歌舞伎十八番のひとつ。自身の襲名披露でも行った演目で、いわば、原点に戻っての再スタートでもあった。弁慶を演じた父・團十郎と同じ配役での共演は、2007年3月のパリ・オペラ座以来。最初こそ、緊張からか、硬い表情だったが、見せ場となる「山伏問答」では、張りのある声と迫力ある見得を披露し、團十郎とスリリングな掛け合いを演じた。
昼の部の終演後、海老蔵は松竹を通じ、「久しぶりに舞台を踏ませていただき、お客様から温かい声援を頂戴しました。とても、有り難く、また、身の引き締まる思いです。こうして舞台に立たせていただけることに感謝をし、日々の舞台に全身全霊で挑んでまいります」とのコメントを出した。
満員の客席には、海老蔵主演の映画「一命」(10月公開)でメガホンをとった三池監督の姿も。5月のカンヌ映画祭では「居酒屋でケンカしただけ。彼に落ち度はあっても役者の“質”は別もの」などと擁護する発言をしていたが、この日は昼夜ともに鑑賞し、「楽しませてもらった。映画もかっこいいけど、本職だからね、舞台は。かっこよかった」と賛辞を惜しまなかった。
海老蔵は、夜の部の「春興鏡獅子」で、女方でのあでやかな踊りと、勇壮な獅子の舞を披露。最後の演目「江戸の夕映」のラストは、ともに旗本を演じた團十郎と酒を酌み交わすシーン。事件を思い出させるような場面だったが、これも自らに対するいさめなのか、堂々と演じた。
今公演後は、9月に大阪、10月に名古屋、11月に博多と、“みそぎ公演”が続く。「全身全霊」をかけた舞台を見せ続けることが、ファンへの謝罪となる。
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