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クリーンテック最前線

中国の太陽電池メーカー、その強みと弱み

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2010/6/21 9:00
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図2 太陽電池主要生産国の生産能力のタイプ別構成比(データ:仏Yole Developpement)。図中の薄型シリコン型は、結晶シリコンを薄くしたタイプのこと
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図2 太陽電池主要生産国の生産能力のタイプ別構成比(データ:仏Yole Developpement)。図中の薄型シリコン型は、結晶シリコンを薄くしたタイプのこと

結晶シリコン型に偏る中国

 その好調なSuntechを大幅に上回る成長を2009年に遂げたメーカーがある。米国のFirst Solarだ。同社の2009年の太陽電池出荷量は、前年比121%増の1113MWだった。売上高営業利益率もSuntechを上回る33.6%(2010年第1四半期)に達する。First Solarはカドミウム・テルル(CdTe)型で低コストの太陽電池を実現し、シェアを大きく伸ばした。

 これに対して、中国メーカーの生産能力をタイプ別に見ると、結晶シリコン型が大半を占める(図2)。米国やドイツ、日本などに比べると偏りがある。結晶シリコン型のコスト競争力では、確かに中国メーカーは優位に立っているが、結晶シリコンに偏り過ぎているために、CdTe型など結晶シリコン型以外の技術が現れたときに対応ができない。中国メーカーの強さと弱さは、表裏一体を成しているのだ。

太陽電池の導入には消極的?

 今後の太陽電池の需要を占う上で重要なのが、スマートグリッド(次世代送電網)の動向である。ICT(情報通信技術)で電力の流れを制御し、需要と供給を調整する。世界中でその実証実験が進められている(本コラムの6月1日付の記事『スマートシティが「業界」の壁を崩す日』を参照)。

 スマートグリッドは、発電が不安定な太陽電池などの再生可能エネルギーを電力網に取り込むための仕組みという一面を持つ。つまり、スマートグリッドが世界中に整えば、太陽電池を受け入れる器ができたといえるのだ。中国では現在、13のモデル都市を指定し、エコシティ化を進めている。いずれは100都市に展開する構想だ。そうなれば、太陽電池の需要という点でも世界最大規模になる可能性がある。

表1 中国の「第11次五カ年計画」における再生可能エネルギーの導入計画
設備容量2010年2020年
風力発電1000万kW3000万kW
バイオマス発電550万kW3000万kW
太陽光発電30万kW180万kW

 ただし、その中国で今、最も導入が進んでいる再生可能エネルギーは、実は太陽電池ではなく風力だ(表1水力発電も再生可能エネルギーとすれば水力発電が最大だが、ここでは除いた)。2006年に始まった中国の第11次五カ年計画では、2010年に1000万kWの風力発電能力を達成することになっていた(実際には2008年に1000万kWを達成)。2020年には、その3倍の3000万kWにするという。同様にバイオマス発電は2010年に550万kW、2020年には3000万kWになる。

 このように風力もバイオマスも今後10年間に2000万kW以上の能力増強が見込まれているのに対し、太陽電池は、2010年に30万kW、2020年に180万kWを計画。今後10年でわずか150万kWの能力増強しか計画されていない。日本が2009年度第4四半期だけで20万kW分を設置したことと比べても少ない。第12次五カ年計画では,太陽電池の設備容量計画を大幅に引き上げるようだが、それでも風力やバイオマスを追い抜いて主役になることはないだろう。今後、中国がどの程度の太陽電池需要国になるか予断を許さない。供給と需要の両面で注目を浴びる中国の動向には目が離せない。

(日経BPクリーンテック研究所 菊池珠夫)

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太陽電池、シャープ、Suntech、First Solar、中国、CdTe、スマートグリッド

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