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クリーンテック最前線

中国の太陽電池メーカー、その強みと弱み

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2010/6/21 9:00
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 2009年前半、世界の太陽電池メーカーは需要の大幅な減退に見舞われた。スペインのフィードイン・タリフ(FIT:固定価格買い取り)制度の上限容量が引き下げられ、世界同時不況の影響で投資家の資金が不足したことなどがその原因だった。躍進を続けていた中国の太陽電池メーカーも、この逆風をまともに食らう。淘汰(とうた)が急速に進み、メーカー数が激減した。

 しかし、そこから反転攻勢が始まる。特に際立った活躍を見せたのが、中国でトップの太陽電池メーカー、Suntechだ。2009年後半に需要が持ち直すと、2009年通年で世界の伸びを12ポイントも上回る、前年比42%増の約704MWを出荷した。EPIA(European Photovoltaic Industry Association)の2010年4月の発表では、世界全体における2009年の太陽電池の出荷量は同約30%増の7.5GWである。

図1 太陽電池主要生産国の生産能力シェアの推移(データ:仏Yole Developpement)
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図1 太陽電池主要生産国の生産能力シェアの推移(データ:仏Yole Developpement)

 このSuntechのほか、中国にはYingli SolarやJA Solarといった太陽電池メーカーがあり、世界最大の生産国となっている(図1)。フランスの調査会社Yole Developpementが調査した地域別の太陽電池生産能力を見ると、中国が2006年から4年連続で首位を保っている。世界全体に占めるシェアは約30%に達する。2010年にはシェアを少し落としそうなものの、首位を維持することはほぼ間違いない。2位のドイツがシェア14%で中国の半分程度であることを考えると、いかに中国が群を抜いて大きいかが分かる。

 中国が太陽電池でこれほどのシェアを獲得できたのは、欧州のFIT制度による太陽電池需要の拡大に素早く対応したからだ。当時は太陽電池の主要材料である多結晶シリコンが不足し、価格が高騰した。通常の4~5倍の価格がついたこともある。それでも躊躇(ちゅうちょ)せずに多結晶シリコンを買い集め、欧州に太陽電池を供給したことがシェア拡大につながった。

中国メーカーは高収益

 日本の太陽電池メーカーも補助金の後押しで2009年に大きく出荷量を伸ばした。トップメーカーであるシャープは2009年度に792MW、暦年(2009年)では前年比50%増の635MWを出荷した。Suntechとほぼ同規模の出荷量である。しかし、収益力を比較すると、シャープとSuntechには大きな差があることが分かる。シャープの2009年度の太陽電池事業の売上高営業利益率は1.6%、対するSuntechの2010年第1四半期の営業利益率は10.8%である。需要が落ち込んで収益が悪化した2009年第1四半期でも6.7%だった。

 利益率の差の理由の1つは人件費だが、それだけではない。両社のビジネスモデルの違いが影響しているようだ。シャープは、セルやモジュール販売にとどまらずシステムとして販売することが多い。場合によってはシステムの設置まで行う。一方、Suntechの場合はモジュールでの販売がほとんどで、システムにして販売するのは全体の3%程度しかない。シャープは手数をかけて販売しているのに対し、Suntechはパーツを販売する事業に集中することで、手離れのいいビジネスをしている。Suntechのほうが“ものづくり”に特化しているといえるかもしれない。

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太陽電池、シャープ、Suntech、First Solar、中国、CdTe、スマートグリッド

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