「世界の平泉」成就 遺産登録決定、再挑戦から3年
世界遺産:「平泉」文化遺産に登録決定 ユネスコ
平泉、世界遺産 ユネスコが登録決定 震災復興に励み
地元の平泉町役場や平泉の観光業者は大変喜んでいるようですけれど間違いなく自分たちにとって利益がある人たちにすれば、喜んで当然なのでしょう。しかも世界遺産登録のためのいろいろな運動や準備の費用はスポンサーである岩手県民が広く出してくれていて自分たちが全額出したわけではなくて、なのに利益のほとんどは自分たちだけが手に出来る見込みなのですから。
岩手県内に世界遺産ができることでおめでたい雰囲気になったり東日本大震災からの復興の象徴になるのは確かだと思いますが、税金を使って世界遺産登録に向けて活動してきたのに実際に利益を得られる地元の人たちと雰囲気や象徴だけで我慢しなければならない地元以外の岩手県民という違いができるのは、公平ではないと思います。雰囲気や象徴で我慢するというのなら地元の観光業者などなども世界遺産登録で観光客が増えて売上げが増えた分は一円残らず震災復興に寄付して利益は得ないことにするとか、地元が利益を手にするというのなら地元だけでなくて岩手県民全体がメリットを得られるようにしなければ結局はいつもの岩手県庁の公共事業のように特定の人たちだけがメリットを得てその他大勢の県民は費用の負担を押し付けられるだけで終わります。
世界遺産登録が実現したこれからは祝賀行事やイベントでさらにスポンサーである岩手県民の税金が使われることになりそうですけれど、岩手県知事の達増や岩手県庁のお役人にはこの登録で岩手県民に広くメリットが行き渡るのかそれとも特定業界が儲かるだけで終わるのか説明責任を果たしてもらいたいと思います。それから利益を得る関係業界の人たちには登録で増えた利益をどうするつもりなのか税金を使われたその他大勢の岩手県民に教えてもらいたいものです。
ここのブログには時々スポンサーである岩手県民全体のメリットのことを書くのをからかうようなコメントが来ますけれどそういうコメントも、税金を使った公共事業でいつも特定業界だけがメリットを得ていても良いと言い切っているのはひとつもありません。自分の税金が少数の特定の人たちの利益のためばかりに使われるのは誰にとっても気持ちの良いことではないのだと思います。