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【大リーグ】

松井走った、打った、ゴジラ劇場 1388日ぶり盗塁&2打点!!

2011年7月3日 紙面から

ダイヤモンドバックス戦の4回、二盗を決める松井=オークランドコロシアムで(共同)

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◆アスレチックス5−4ダイヤモンドバックス

 【オークランド穐村賢】走った、打った、ゴジラ劇場で快勝だ。アスレチックスの松井秀喜外野手(37)は1日(日本時間2日)、ダイヤモンドバックスとの交流戦に4番DHで先発出場。4回に4年ぶりとなる今季初盗塁を決め、同点の生還。続く5回には中押しの2点適時二塁打を右翼線に放つ大活躍だった。またも日米通算500号は持ち越しとなったが、チームの連敗を2で止めるけん引役を果たした。得意の7月、緑ゴジラが巻き返しをはかる。

 ひそかに狙っていた。8球粘って四球で出塁した0−1の4回1死。Dバックス先発、背番号55のコールメンターが足を上げる。6番スウィーニーへの初球。ミランダ一塁手がベースから離れたのを確認すると、背番号55がスタートを切った。送球がそれる。滑り込んだ。審判の手が広がる。誰もが予期しなかったスチールに、球場全体が意表を突かれた。実に07年9月12日以来のメジャー通算12個目の盗塁だ。さらにスウィーニーの適時打で同点のホームを踏み、チームに勢いをもたらした。

 「これなら自分でもいけるかなと。スキがあったんで。昔の自分の足なら余裕でセーフだなと。今はちょっと分からない。実際、危なかったけど。セーフになってよかった。みんな笑ってたけど、得点になった。4年ぶり? その間、膝を痛めていたから、仕方ないといえば仕方ない。よかったじゃないですか、1になったわけだから」。試合後の松井はケロリとして言ってのけた。この日、試合を観戦したミズノのスパイク職人、春名明弘氏も「目の前で盗塁を見られてうれしい。本塁打より貴重かも」とほくほく顔で、一方、Dバックスのモンテロ捕手は「誰もマツイの足を警戒していなかった」と唇をかんだ。

 してやったりの盗塁で気分爽快の4番は、打撃でも魅せた。5回、2点を勝ち越し、なおも2死二、三塁で、コールメンターの真ん中高めの89マイル(約142キロ)の直球にバットを一閃(いっせん)、右翼線を破る2点適時二塁打。「ギリギリ入ってくれた」と14打席ぶりの安打、9試合ぶりの打点に満面の笑みを浮かべた。日米通算499本塁打から出場12試合連続ノーアーチ。打撃向上のため、現在の2種類に加え、新たなスパイクを作る予定の55番が大好きな7月に入り、本当にツキがめぐってくるか−。目が離せない。

 

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