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【サッカー】

アルゼンチン、格下に苦戦ドロー アグエロ弾で敗戦回避

2011年7月3日 紙面から

◇南米選手権第1日(1日・ラプラタ=アルゼンチン)

 【ラプラタ(アルゼンチン)工藤拓】南米選手権は1日、ブエノスアイレス近郊の当地で開幕、15度目の優勝を狙う開催国・アルゼンチンは1次リーグA組の初戦で“格下”のボリビアと1−1で引き分けた。エースFWのメッシ(バルセロナ)を擁するアルゼンチンは圧倒的に攻め込みながら、後半2分に先制され、追い掛ける展開。同30分に途中出場のFWアグエロ(アトレチコ・マドリード)が右足ボレーで同点ゴールを決めたが勝ち越せず、そのまま試合終了の笛を聞いた。1次リーグは12カ国を3組に分け、各組2位までと3位のうち成績上位の2チームが準々決勝に進む。

 アグエロのゴールが、アルゼンチンを“死のふち”から救い出した。試合開始から攻めあぐね、しかも0−1とリードされた中で迎えた後半30分、その5分前に投入されたばかりの背番号「16」の右足が火を噴いた。左からのクロスを味方が胸で落としたところに飛び込み、ダイレクトボレーで突き刺した。

 ユース年代では常にエースとして君臨し、U−20W杯優勝や北京五輪での金メダル獲得に貢献してきたが、フル代表では定位置を奪えず、すっかり影が薄くなっていた。だが、この日は主役の座に躍り出た。試合後は「いつでも準備はしている」と今後のレギュラー取りに向け、静かに闘志を燃やした。

 ただ、黒星こそ免れたとはいえ、V候補が格下相手に勝ち点を失った事実は残る。メッシはドリブルで見せ場を演出も、攻撃陣のコンビネーション不足という課題は克服されていなかった。

 メッシは「先制されて難しい試合になったが、主導権は握っていた。内容は悪くない」と毅然(きぜん)。バチスタ監督も「私には絶対の自信がある」と強気だったが、「メッシを生かすチームづくり」という“公約”は果たされないまま。18年ぶりの大会制覇を義務づけられた開催国。船出の一戦には、期待外れのむなしさだけが残った。

 

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