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【プロ野球】

長野 140メートル決勝弾 巨人、5戦ぶり白星

2011年7月3日 紙面から

巨人−中日 8回裏2死、勝ち越しソロを放った長野(右)はナインに迎えられる=東京ドームで(由木直子撮影)

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◆巨人2−1中日

 巨人の長野が千金の一発で竜を沈めた。8回だ。チェンの直球にも振りまけない。「真っすぐに負けないようにということだけ意識していました」。全身のパワーを凝縮させたバットではじき返した打球は左翼席上部のバルコニー席に着弾。前夜の逆転負けで借金7となっていた逆境のチームを救った。

 低反発の統一球もお構いなし。ラミレスも「スッゴ〜イ!」と目を丸くする推定飛距離140メートルの特大弾だ。長野自身ですら「そんなに飛ぶとは思ってなかったのでビックリしてます」と恐縮するほど会心の一撃が、5試合ぶりの白星をもたらした。

 昨季新人王の勲章にも甘えない向上心が成長を支えている。統一球の導入が決まると、いち早く対応。革手袋を外し、素手でバットを握っての打撃練習を1月のグアム自主トレからスタートさせた。「芯を外れると手がメチャクチャしびれるんですよ」。逆に言えば、キッチリとらえれば打球は変わらず飛んでいく。その精度を高めることを最大の課題として取り組んできた。

 着実な“地固め”が結実した一撃。それでも、長野に笑顔はなかった。波に乗り切れないチーム状況に「チャンスで僕が全然打ててないので。そこだと思います」とポツリ。満足することを知らない長野に“2年目のジンクス”は関係ない。 (井上学)

 

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